オヤジブログNo.132 - 説明書で楽しむSWSキットの醍醐味: Fw 190編 最終回 フォッケウルフ Fw 190 A-4 シュネル機の製作(最終艤装工作)
掲載日:2023.11.01

説明書で楽しむSWSキットの醍醐味:Fw 190編 最終回
フォッケウルフ Fw 190 A-4 シュネル機の製作
(最終艤装工作)

 都合5回にわたってお届けしてきたSWS32 1/32 フォッケウルフ Fw 190 A-4 の工作ガイドブログですが、いよいよ今回で最終回となりました。

 中にはもうすでに工作はおろか、最終塗装、そしてデカールの貼付まで完成されて「その存在感にすっかり心を奪われている勇猛な方」や、いやいや私はまだ「説明書と手持ちの資料でキットそのものの出来栄えと考証内容を楽しんでいるよ。」という方。
 一方まだ箱さえ開かず「パッケージアート」のみを楽しんでおられる方まで。
世界中のFw 190ファンが待ち望んでくださっていた究極のキットらしく、大きな期待とそれに違わないインパクトあるキット内容に興奮を抑えきれない人もおられることでしょう。

そして
 私の方こそ今、あなたにこの「Fw 190」キットをお届けできた喜びと安堵感に、ホッと胸をなでおろしているところです。
 WWIIという、人類の不幸というべき世界大戦の元に生まれ出たこの航空機に課せられた、戦闘機という過酷で悲劇的な運命は、敗戦というさらに破壊的な最後を迎えざるを得ませんでした。
 そんな中、祖国の命運を背負って戦いの場に赴いた敵味方、当事国のパイロット達にもまた熾烈で残酷な運命が待ち構えていました。
 あれやこれやそんなことを考えながら、こうしてこのFw 190の組み立てキットの工作に没頭できる時間を持てたことは、自分がいかに幸せであるかを感じずにはおられません。
 この無機質な機械である航空機の模型を、まるで生き物の様に感じ、愛しんできた我ら航空機模型愛好家達に心をこめて送り出したいと思います。

 そして今回の最終回ではプロペラの装着にキャノピーの装備から、ピトー菅、足掛けラダーに砲弾補給カバーやアンテナ、翼端、胴体後部の航空灯まで、じっくりと時間をかけて楽しむことができる最終の工作をご案内してゆきましょう。

 ドイツ空軍の2大戦闘機である「Bf 109」と「Fw 190」が共に1/32 SWSキットであなたの完成作品コレクションに加わる。
 言葉にならない喜びと達成感が津波の様に私の心の中に押し寄せてきます。
このキットを手にしていただけた世界中のあなた、SWS兄弟の皆様に心からのお礼と感謝を申し上ます。

 本当にありがとうございます~~~~!!

▋透明で少し見えにくいのですが、よく見ると「ウインドシールド」の側面枠には、ちゃんと洗浄用のスプレーチューブもモールドされています。また防弾ガラスに計器板カバーと照準器の再現にも抜かりはありません。(この照準器も実物を入手してキット化の参考といたしました。)
 さらにスライドキャノピーとそのレールの再現も。そしてまた後部防弾板とスライドクランクの再現にもご注目を。(この辺はあなたの得意なワイヤーワークの見せ所ですね)
 このFw 190の全機種共に、風防の後部を開けたままでの飛行ができないことに、パイロット達からは不満が出た様ですが、視界確保という機能面と、防弾防御の両立を優先させたタンク博士の先見性に満ちた設計に驚かされます。 しかもかっこいい~~~!!

▋翼内機関砲への整備、砲弾補充作業のためのアクセスドアは選択式です。強力な20ミリ機関砲への整備や点検には、この大きく開くドアがどれほど整備兵に歓迎されたか想像ができますね。
また、翼端灯や航空灯のパーツは本当に「極小」なので、この部分の工作には十分な時間と工作机の上の整理整頓、清掃が大事です。 ピンセットの先に裏返ししたテープでパーツを仮止めして、2液性接着剤などを使用して慎重な工作をお願いします。

▋足掛けラダーを組み込んで、エンジンのウォームアップも終了、後は撃墜王パイロット「ジークフリート シュネル」の搭乗を待つのみですね。
 またこのブログにて使用したFw 190の塗装済み完成写真はすべて名手「小林直樹」氏の製作したものであり、目下ボークス京都本社の店内ケースにて絶賛展示中です。また未塗装で工作の手引きとして使用した完成写真は私の製作したもので、これも同じく京都本社の店内ケースにて展示をしておりますので、ぜひ参考までご覧いただければ嬉しいです。
おっと!
 遠距離作戦に使用するための増槽装備か、はたまたスクランブル発進状態での機体にするかは思案のしどころですが、どちらも精悍なFw 190のフォルムに目と心が奪われてしまいます。

▋どうだ! ついにSWS32 「Fw 190 A-4」キットの完成が近づいてきました。
この辺りまでくると、もうすっかりこのキットでなければ不可能だったであろう、スケールモデラーとしての充実感が心の底から湧き上がってくる様です。
 思えばこのキットは「BMW 801 D-2エンジン」での、単純ながら接着位置への慎重な工作から始まりました。
コックピットの工作では、床と計器板や、座席と防弾隔壁の正確な接着と、角度の保持が求められました。
この工作では、右側の胴体パーツ内側に刻印された溝に、床と隔壁を当てがって、胴体パーツを治具代わりにして正確な接着工作をするというのがベストでしたね。
 またどの工作にも、うっかり指でパーツを破損しない様、十分な注意が必要でした。
主翼の工作では機関砲や排莢装置などと、各種のコントロールリンクの装着、そして増槽の装備やハッチの開閉の選択など、難しくはないが、施しておかねばならない細かな工作が続きました。

▋さてさて増槽の装備はどうしましょう。 遠距離を飛行しなければならない今日の出撃には忘れてはならない工作ですね。 ドイツ空軍の特徴ある増槽は、Fw 190の勇姿を一層際立たせるアイテムの一つですもの、ぜひ装備してやってくださいね。(そのためにもP-24、31、36の準備工作を忘れないでくださいね。)
 遠距離作戦に使用するためには増槽の装備が、はたまたスクランブル発進状態での機体には増槽は邪魔になるだけです。ここは思案のしどころですが、どちらも精悍なFw 190のフォルムに目と心が奪われてしまいます。
 さあどうしましょう~~~こんな場合は2機を買う? 賛成~~~!それしかありませんね。
いやいや3機買って、1機はキットコレクションとして永く保有するのが宜しい様ですぞ。

▋塗装図、デカールの転写位置図を確認してください。ただしこの塗装図の「色味」はあくまで参考例の一つを示したものです。
皆さんお手持ちの資料や想像力を駆使して、もっともご自分らしいFw 190に仕上げてくださることをお勧めいたします。
 もう80年も以前の事ですもの。しかも戦時中の工場で大量生産で塗装され、前線狭しと作戦飛行の機体に、一体どんな塗装がされていたのか・・・・。もう誰もそれを正確に復元することなど不可能ですね。 よって私は基本塗装を元にして、あとはモデラーの想像する最もFw 190らしい塗装を施してゆくのがなにより正解だと考えています。

▋さあ、もうこれでFw 190の工作がフィナーレとなります。 おつかれさまでした!!
思い起こせば10年前。
 夢にまで見たドイツ空軍の2大戦闘機を1/32スケールでSWSキットとして実現する!そんな夢が本当に実現いたしました。 ここまで声援、応援をいただいた世界中の航空機モデラー、ファンの皆様には、「SWSキット開発チーム」を代表して、心より感謝とお礼を申し上げます。


説明書で楽しむSWSキットの醍醐味
フォッケウルフ Fw 190 A-4 シュネル機の製作

 WWIIを代表する、ドイツ空軍の傑作戦闘機「Fw 190 A-4 」の工作はいかがだったでしょう。
あなたの航空機コレクションに欠かすことのできない貴重な1機がまた一つ加わることになりました。
 まだまだスケールモデルの道のりは遠く、遥か彼方にまで延々と続いています。
これからも「あなたの夢は私たちの夢」を合言葉に、世界中の航空機をプラスチックモデルとして実現させてまいります。

 どうかこれからも造形村の今後に、期待とご声援をよろしくお願いいたします!!

造形村 代表 重田英行


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