オヤジブログNo.113 - おかげさまでSWSキット発売10周年!! 35作品! 皆様からの応援に心から感謝です~~~~!!
掲載日:2021.5.20

そして!!
ついに記念すべきこの10周年に
間に合いそうです!!!

WWII ドイツ空軍の名機2機
フォッケウルフ Fw 190 A型
メッサーシュミット Bf 109 G型

お待たせいたしました!
 長らく世界中の1/32 WWIIドイツ空軍機ファンをヤキモキさせてきた、あの名機がついにSWSキットとなって蘇ります!
 しかも巨頭たるこの2機種が揃って登場するかもしれないという快挙をお知らせできる日がやって参りました。

 写真の通り両機ともSWSキットにふさわしく、外形デザインも、美しいそのフォルムも、そして機体構造の再現までも、私の最終監修をついに通過いたし、いよいよこのブログにて3Dプリンターでのテスト出力による「試作モック」を公開できるところまでこぎつけることが出来ました。

 今回のブログでは、いまだ試作モックではありますが、組み立てテストに合格したばかり両機の勇姿とその詳細を一足先に写真にてお届けいたしましょう。
 ここからさらに「銅型」の制作、それが合格となれば、いよいよ鋼鉄の「本金型」の製作に進みます。

 同時にデカール、説明書、そして攻略本の制作も並行して怒涛の進行をしてゆきます。
何もかもが問題もなくスムーズに進行すれば、早ければ本年度中に、いや来年の始めころには1/32キットの新製品としてお届けができるかもしれません。
(実は何も無いなんて事は過去一度も無く、問題はここから始まります。)

 コロナウイルスの世界的蔓延という未曾有の渦中にあって、それでも一条の光をお届けするべくSWSキットの開発は休みなく進んでまいりました。

 あなたの1/32コレクションに決定的付加価値を与えるこの2機種の完成、そして発売をどうか今から期待してお待ち下さい。

 もちろんSWSキット発売10周年を記念した特別キットの発売や、お得な予約特典価格なども様々に企画致しております。

フォッケウルフ Fw 190 A型

▋BMW社製、 空冷複列14気筒エンジン「BMW 801」を、プッシュプルロッドや排気管、バッフルプレート、各種補器類まで見事パーツ化! 毎度おなじみのシリンダー内のコンロッド表現も忘れておりませんぞ! 特に、機首下側の1箇所だけ集合排気になっている排気管にもご注目! 大馬力で頑丈な空冷エンジンにこだわったクルト・タンク博士の設計理念を余すところなくSWSキットで完全再現しております!

▋星形空冷エンジン特有の円環状に整然と並んだシリンダーヘッドの先端に被せられたバッフルプレート形状にもご注目! エンジン架はトラス状の支柱を通じて防火壁に結合されることで、胴体の主構造体である防火壁とロンジロン(縦通材)へと荷重分散する仕組みですぞ。組み立てながら機体構造やエンジンからの空気の流れまで感じられるのもSWSの真骨頂!

▋VDM社製の全金属製可変ピッチプロペラも抜かりなし! 奥には強制冷却ファンも垣間見えますな。機首先端カバーは防弾板としてオイルクーラーとクーラントタンクを包み込むように取り付けられ、被弾を避けるだけでなく流線形にして機首に収めることで空気抵抗も軽減しておりますぞ! ちなみにこの防弾板カバー形状もこだわりすぎて開発期間が長引いてしまった要因のひとつでございます。すまぬ、世界中のSWS兄弟たちよ!

▋エンジン後端には補器類がビッシリ! パイロットがスロットルレバー操作のみでエンジンコントロール可能な「BMW 801」エンジン独特の動力集中制御装置「コマンドゲレート」のみならず、オイルストレーナや燃料噴射装置、発電機、スターターなどももれなく再現されておりますぞ!組み上がったエンジンを眺めているだけで、その整然としたシルエットからも力強く美しいFw 190の機首形状が容易に思い描くことができるではありませんか!

▋主翼は本来であれば、各リブは上下の主翼外板裏面に取付けられ、左右全通の主桁をそれら上下翼パーツでモナカのように挟み込むという構造なのですが、各リブの位置や角度、強度がしっかりと決まるよう、組み立てやすさと形状再現を優先いたしました。この中央部の前桁は実機でも3枚のウェブ構造になっている特徴的な個所で、このパーツで接着面を稼ぎ、左右桁をしっかりと嵌合、固定することで、本来の左右全通の主桁が完成し、少ないパーツ数ながらも実機の構造と主翼の美しいアウトラインや上反角をビシッと決められるのです。この苦心の末の「設計の妙」をじっくりとご堪能あれ!

▋胴体の主要部分とキャノピーパーツの形状は、「Fw 190」を開発するうえで最も苦労したところですぞ! 質実剛健なドイツ機らしい全体フォルムに潜む、繊細に変化する機首から胴体側面につながる絶妙な面構成は、何度も何度もダメ出しを行い、そのたびに開発を断念しかけることもしばしば。ともあれ、組み上がった状態を一日も早く拝めるよう、もう少しの間だけご辛抱くだされ! 各型によって異なるキャノピー形状もお楽しみに!もちろん、「ガーラント・ハウベ」も再現されますぞ!


メッサーシュミット Bf 109 G型

▋G型が搭載したダイムラー・ベンツ社製「DB 605」液冷倒立V型12気筒エンジンのパーツ展開図。こちらもシリンダブロック内のピストン構造まで再現されておりますぞ。その他、燃料ポンプやオイルフィルター、スターター、発電機などの各種補器類や機首先端の円環状の冷却液タンクなど細部まで詳細に再現! ちなみに同じDB 605エンジンはBf 110、Me 210などにも搭載されておりますぞ。

▋SWSでは、1/32や1/48で数多くパーツ化されているこのDB 605を、SWSのコンセプトに基づいて今一度リサーチし直し、今までにない存在感で仕上げておりますぞ! 実機ではこの DB 605をF型の機体に搭載したことがG型の最大の特徴と言っても過言ではありますまい。おっと、プロペラが少々歪んでいるのは3Dプリンターの樹脂製出力品故の悲しき宿命というもの。もちろん設計データの形状はカンペキなのでご安心くだされ!

▋DB 605エンジンの側面形。通常は後ろに位置する過給機が側面にあるのがDB600系最大の特徴ですな! そんなの常識ですとな? さすが兄弟! 機銃をプロペラ軸に通して発射する方式にこだわるドイツ機ならではと言えますな。この角度からですと、エンジン架や冷却液タンク、さらに、G-5以降の機首上面武装MG131/13mm機銃からの送弾用シュートの接続方式など、見所満載ですぞ! ちなみに「Fw 190」「Bf 109」ともに、組みチェック中の試作モックのため、各型のパーツが混ぜこぜになっているのはご愛敬。

▋機体上面からの写真では、小柄な機体ながらも洗練されたフォルムが良く分かりますな。主翼後縁には油圧式で開閉するラジエーターフラップがちゃんと再現されておりますぞ! SWSキットでは開閉選択式なので、お好みで組み立て可能と至れり尽くせりです。

▋コックピット内部を後方から。ただでさえ狭いドイツ機の操縦席が、小柄な機体故にさらに狭く感じます。キャノピーパーツは、G型まで一般的だった前・中央・後部3分割のタイプや、一体型で横開きする「エルラ・ハウベ」まで、時期や生産工場によって異なる様々な形状もしっかりと再現されておりますのでお楽しみに!

▋実機ではなかなか見られない機体下面からの内部構造を楽しめるのもSWSならでは! 血管のように這う細かいパイプ類や、MG131の空薬莢の排出口へのつながりもよく分かりますな。主脚取り付け基部が胴体側につながることで、主翼構造重量を大幅に軽減させられる特徴的な降着機構も垣間見えますぞ。ちなみに、油圧式で外側に向けて収納される主脚は強度不足に悩まされ、破損事故が相次いだとも言われておりますぞ。


最終版にふさわしいこの完成度をどうぞご覧あれ!!

 ドイツ空軍ファンならずとも、この2機種がSWSキットで実現したならば無関心ではおられない名機中の名機が揃ってロールアウトに向かって爆進中です。

思いおこせばこの10年間というもの・・・・。  Fw 190ではその外形フォルムの理解と解釈、そしてその消化と表現にNGの連発が続きました。一見、空冷エンジンを囲みこんだだけの、シンプルそのものに見えた機首カウリングから胴体への巧妙複雑な形状再現に悪戦苦闘が続き、ついにはここまで時間がかかってしまいました。

 片やBf 109では外形フォルムの再現は順調にこなしてはきたものの、コンパクトな機体にぎっしりと詰まったメカニズムとその機構再現に思わぬ時間を取られてしまいました。

 ともあれ、ここからの作業と集中が、この2機種の勝負の分かれ目となります。
Fw 190では待望のA-3/-4の前期型から始まり、以後A-5からA-8などの後期型の再現まで、ほぼ全てのA型をSWSで刷新するという数年をかけたロングワークがいよいよ始まります。

 Bf 109ではご存知Mr.撃墜王乗機のG-14型から始まり、続きG-2型、G-4型、G-6型へと待望の各型完全制覇に向けてその駒が進みます。

 WWⅡドイツ空軍ファンのあなたなら、たぶん両機の爆音が聞こえ、ここしばらくは寝られないほど楽しい夜が続くことになります。
そしてついにお手持ちコレクションの資料やデカール、いつかは使おうと買い溜めておかれたアフターパーツなども、いよいよその出番がやってきましたぞ。

どうか新発売のその時まで、
 SWSキット2機種の「前味」をじっくりとご堪能いただきますよう。

そしてくれぐれもお身体と健康にご注意をいただき、このキットをぜひとも入手いただき名機の名機たる所以と内容と、その美しいフォルムをどうぞお楽しみください。

随時、この両機の開発進行情報は、このブログにてご紹介してまいります。

また次回のこのブログにて、SWSキット発売10周年記念セールのご案内もいたします。

 SWSキットを手に入れる絶好チャンスです。お楽しみに~~~~~~~!!

▋御覧ください!! IPMS会場、造形村ブースに集まってくださった皆さんの嬉しそうな顔、顔、顔!!
この笑顔を見たいばかりに私達造形村の開発チームは、毎年毎年はるばる海を超え、大陸をまたいで会場に駆けつけてきました。
航空機のスケールが持つ魅力をこれからもどんどんお届けしてゆきます! どうかSWSキットの展開にご期待ください!!

 ざんねんながら今年もまた、IPMSイベントに参加できそうにありません。

毎年参加を楽しみにしておりました、IPMSイベントですが、今年も米国開催は参加はできないという事態に心を痛めております。

 いつの日かまた皆様と会えるその日を楽しみに、今は目の前の仕事に集中するのみです。

造形村 代表 重田英行

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