前号に続き、担当デザイナーからコックピットの考証について面白く興味深い説明が届きました。
実機取材から得た貴重な情報ですから皆さんと共有したいと思います。
以上SWSキットでは、いずれも完成後は見ることができない部分ではありますが、実物の魅力をいかに模型に落とし込んで表現して行けるか、ということに苦心してきたかが窺い知れますね。
前回の129号でくどいほど説明していたのが、左右の胴体パーツを治具に見立てて正確なコックピットの工作を進める。でしたね。
それは今まさにこのキットを工作されようとしているあなたなら、その意味がハッキリわかっていただけることと思います。
つまりキットに付属している説明書の手順通りに、コックピットのみをそのまま接着完成させてしまうと、時に微妙な接着のズレが生じて、それが後々全体の寸法増加に響いて、胴体やカウリングの装着時に外板がぴたりと合致せず、隙間ができてしまう危険があるということにつながってしまいます。
んなこと航空機モデルキットの工作では常識じゃ。
と、いつもなら軽くここを突破してしまわれるあなたでしょうが、実はこのキット、胴体やカウリングや主翼パーツなど、どれもがキチッ、キチッ、ととてもタイトに仕上げてあります。
どうかここだけは私の言葉を信じて
「胴体左右パーツを治具に見立てて正確な工作を進める。」を徹底していただけますようお願いします。
ワクワク魅力いっぱいのエンジン、精密なコックピットの完成に続き、さらに楽しい胴体の工作の始まりです。
まずは左右の胴体に、正確に工作されたコックピットが綺麗に組み込みが出来ますでしょうか。
胴体パーツを治具代わりに工作を進めてきたあなたなら、ここでピタリとコックピットと胴体が隙間なく合致する快感を味わい、ニンマリされていることでしょう。
また各隔壁パーツの接着固定でも、複数を一度に接着せず、必ず1箇所づつ胴体左右パーツを合わせながら確実に工作をしてください。
さら胴体パーツの前部、また後部にモールドされた微細な突起部分の破損や切断にはくれぐれも注意です。(私はうっかり尾部パーツを破損させてしまいました(涙)。)
特に誤って「ラダーリンク」を中継する「クランク」部品の接着部分を切り欠いてしまうことです。
御用心御用心!
ここまで再現されたFw 190の各種操縦装置です。最終的に見えなくなってしまうとはいえ確実に工作しておきたい部分です。
おっと、胴体下部にはオプションで「穴あけ工作」をしておかなくてはならない部分もあります。これを忘れると後々大変な作業が待っています。
さて、ここで左右の胴体パーツが隙間なく綺麗に合いました。 よってあなたの腕前は超一流であることが確認されましたぞ。 一安心一安心。 で、次の選択は、このまま完成に向かって工作を進めてゆくか、それとも詳細な内部構造が見えるよう、このブログの写真のようにネイキッドモデルで行くか・・・・。悩んでしまいますよね~~。ごもっとも!
いっそのこと、両方を作るということで、もう一機を購入することにしましょうか。
そう、ぜひそうしてください。
ほら!これぞSWSキットです。
よくできたFw 190の尾輪装置も実に詳細なパーツ構成でその構造が明らかになりました。
ここにワイヤーハーネスを追加して、さらに見応えのある・・・・ いや見えなくなってしまうのは本当に惜しいことではあるのですが・・・ きっとあなたならやってくれると信じております。
ラダーもエレベータ工作も難なく進行しました。 いつもの通り水平、垂直も大丈夫ですね。
ここまでくるとしばし美しいFw 190の姿にほれぼれと見惚れてしまいます。
次回は主翼の完成から、胴体との結合と武装の装備、そしていよいよBMWエンジンの搭載に入ってゆきます。
どうぞ次回もお楽しみに~~~~!!!
造形村 代表