オヤジブログNo.051 Ho229ホルテン編 第三話

こんにちは!!
心地良い初夏の風が吹く今日この頃ですが、SWSファンの皆様にはいかがお過ごしのことでしょうか。

前回のブログから随分時間が経ってしまいました。

何しろ私達造形村の毎日は、日本の中小企業の毎日そのものです。朝から晩まで大小様々な判断や指示、そして沢山のイベントの開催や事件の連続に、ゆっくりブログを書く時間も取れない有様でした。

でもご安心ください。

たとえ寝食は忘れても、ことSWSのことについてだけは片時も忘れることなどはあり得ません。朝起きて夜寝るまで、もう私の頭の中はSWSキット開発の事ばかり考え続ける毎日でした。

そしてお待たせしておりました今回のブログでは、32ホルテンの進行具合と開発の近況。続いて、発売日の予想から価格のことまでを、現在のところ判る範囲でご案内いたします。

どうか初夏の一時、SWSホルテンキット開発の経過をご一緒にお楽しみください。

また、今回もアンケートの募集いたしますので、ぜひご協力をお願いいたします。

どうです!良い子のみんなが私の方を向いてくれていますね?! ですって?

おっと!そうではありません。実はこれらのキットを素組で工作したのは、SWSキットをいかに作りやすくお届け出来るか。ということについて、私なりに研究開発をするためなんです。
1/72から1/24まで一気に、キットをそのままただ組むだけの工作ですが、とても良い経験になりました。でもまるでみんな、私に何かをねだっているみたいですね!
わいわいがやがやと声が聞こえて来るようです。さて、あなたにはこの子達が何処の何というキットだか判りますか?

SWSホルテンは完成後も内部が見える方が良い! いや、どうしても見てみたい!

前回のこのブログにてご案内をしておりました、「SWS32ホルテンの外装パーツに透明素材」を使うかどうか。 という案件について、世界中から、実に沢山の皆様から「賛同する」という力強いご意見をいただきましたこと、改めて厚く御礼を申し上げます。

やはり皆さん、苦労をして機体の内部構造を再現したのならば、完成後もその有様をじっくりと見てみたいと考えておられるのですね。

実に、寄せられたメールの100%が「透明パーツ化を希望」とありました。

皆さんの希望は良く判りました!!

あなたの夢は私の夢です! ここは私にお任せください!!

皆さんの大きなご期待にお応えいたしましょう。

これがSWS32ホルテン、翼部品の試作透明キットのパーツ見本です。
透明とはいっても、そこは複雑なモールドや凹凸があって、充分に磨くこともできず、この程度の透明度となります。
でもついに完成後も、これで内部構造を観察することができますぞ!お楽しみに!!

勿論、キャノピー部品の磨きはいつも通り入念に実施。
音速ホルテンの迫力あるフォルムがそのままお楽しみいただけます。
でもパーツの切り離しには良く切れるニッパーで、かつそのままパーツを切り出すのではなく、まずランナーの遠くから切り出し、ヤスリなどで慎重に整形をしてくださいね。

翼パーツは一発抜きで!!
実機は木製で出来ていますが、こうして透明パーツを通して内部が観察出来るというのもなかなかオツなものですね。
でもパーツのクラックの発生、接着面の処理、その他、工作する工具の選定や手順など、普通のプラ素材には無い、慎重な工作が要求されます。あなたの腕前が試されますぞ!!

今度のSWS32ホルテンキットは、写真の通り、翼を中心に外装部分を透明パーツキットでお届けすることといたします。

これでとうとうWWIIドイツ空軍最大の謎、ホルテンの秘密が透明パーツを通して白日の下に明らかになる日が本当にやってくることになりました!

このキットの実現により、ホルテンの驚異とも言うべきその機体構造をはじめ、エンジンの懸架方法、そして武装や操縦装置の有様から、はたまたその鋼管フレームや木製の構造体までが、ひと目見るだけで瞬時に理解出来るという、夢の様なスケールモデルがついにあなたの手で完成させる事が出来るのです。
(通常色で成型されたキットの発売はありません)

でも良いことが有れば、その反対に喜べない事も有るのがこの世の常というものです。

つまり、外装パーツを透明部品にすることで、素直に喜べない事が幾つかあることも知っておいて欲しいのです。 その欠点と言うべきものをここで説明しておきますので、どうかお買い求めの際は、呉々も思い違いの無いようにお願いいたします。

またあなたに、これらの問題を解決する良いアイデアがあればぜひ教えて下さいね。

1. 透明部品の素材は硬くてもろいのが欠点である。
「完成後も透明な外板を通してその中身が見える。」
そんな嬉しい利点の反面、実は透明パーツの素材はとても硬くてもろく、ランナーからのパーツの切り取りや加工には、とてもデリケートで慎重な工作が要求されるのです。
良く切れるニッパー、切り出し小刀、そしてヤスリがけなど、どれをとっても神経質な工作を必要とされることを知っておいてください。
またニッパー使用の場面で、乱暴にランナーとパーツの生え際ぎりぎりのところから切断をした場合、そこから亀裂(クラック)が生じやすいのもクリアパー ツの欠点のひとつです。
クリアパーツの切り出しには、ランナーの遠くからパーツ本体を慎重に切り出して行き、急がず慌てず、少しづつ部品本来の形に整形をしてゆくことが綺麗に仕上げるコツです。
 
2. 透明部品はヤスリがけをした工作後や接着面がそのまま露出する。
クリアパーツ同士の接着にも、またクリアパーツと通常のパーツの接着にも、その接着面はそのまま見えてしまいます。この避けられない現象をどの様に表現するかなのですが、実はこれは避けて通れないとても悩ましい問題です。
あなたに何か良いアイデアがあればぜひ聞かせて下さい。
 
3. 透明部品はパテ盛りでの修正や塗装で修復をすることが出来ない。
透明な素材である。と言うことは、透明でなければその価値が無くなってしまいます。
誤って接着剤をこぼしてしまったり、パーツ表面に付いた傷などは修正が出来ないか、出来たとしても元の状態にするにはとても困難な作業になります。
またこのキットの場合、透明パーツにするとはいってもそれは外装部分です。
キャノピーのように、実機のガラスをそのままパーツ化としてしまうわけではありません。
キャノピーパーツであれば、金型の段階で磨くだけ磨くことで透明感を高めることもできますが、外装パーツの場合はそうは行きません。外板には、その継ぎ目やハッチ、ネジ山やリベットなど沢山のモールドが入っています。
故に、磨いて透明感を出そうにも、これらがことごとく作業の邪魔になってしまうのです。
また当然コストの方も、余分な作業をする分だけ高く付いてしまいます。

以上、キットを透明化することで単純に喜んでばかりおられない事が出てきたのです。

透明パーツにはそれ特有の難点が幾つかあります。

  • ● パーツが割れたりひびが入りやすい。
  • ● パーツの加工が難しい。
  • ● 接着工作には格段の注意が必要。
  • ● 汚れや傷を付けた場合、透明なパーツとしては修復が出来ない。
  • ● 透明とはいっても限界がある。

それでも皆さんは、このSWSホルテンだけは透明部品で作って見たい。 ですよね。

はい!! ならばお望みの通り、究極のホルテンキットとして透明パーツ化に挑戦してみましょう!!

なんと言っても、あなたの驚く顔こそが私達の喜びなのですから!!!!

ほら! 透明パーツで完成させたこの見事な作品(名手、小林直樹さん作品)を御覧ください。
この作品の場合は、翼パーツの要所要所を瞬間接着剤でピンポイントに止めてあるそうです。さすがは小林さん!! 実に良いアイデアをお持ちです!
この作品はパッケージや雑誌広告のために、試作キットを特別に組んでくださった物なのですが ユモ004エンジンも、博物館の展示品並みのカットモデルエンジンに塗装された見事な物が装備されていますよ! 見ているだけで欲しくなって来る凄い作品です!!

こちらはコックピット。複雑に組み込まれた鋼管フレーム。その間に人一人がやっと入れる隙間に何もかもが詰め込まれているその有り様は、もはや戦う戦闘機そのものの姿ですね。ドイツ空軍最後の切り札がここにあります。
もうすぐあなたの元にもこのキットが届く事になります!! その日までどうぞお楽しみに!!

SWSホルテンの発売はいよいよ今年10月頃を予定しています!!

みなさんもうしばらくの辛抱ですぞ!!

とうとうSWSホルテンは、その発売に向けて最終の調整に入りました。

気になる販売価格は、今のままのコストダウンが成功すれば、スカイレイダーとウーフーの間に納まりそうな気配です。 発売の瞬間までがんばります!

あなたのご想像通り、このホルテンキットもSWS開発の流儀に沿って、ランナー数も、またパーツ数や精密感もSWSウーフーやスカイレイダーキットを大きく越える素晴らしい内容のスケールモデルキットとなりました。

ただ、今回は出来るだけ多くのファンにこのキットをお買い求めいただけるように、ぎりぎりまでコストダウンを図っています。

勿論、今回もホルテン用として、パイロットや整備兵、その他展示用のベースや、情景用の小物などもドンドン開発していますから、そちらも今から楽しみにしていてくださいね。

さあ、今度こそ迷わずSWSキットをコレクションしてくださいね。

ご予約の開始など詳しくは、次回のこのブログにてご案内いたします。

それでは皆さんお元気で!!

造形村 代表 重田英行

PS. 造形村のSWSキットで手にしてみたいあなたのリクエストを聞かせて下さい。

  • 1. 第二次世界大戦に登場した各国航空機・・・・・1/48、1/32
  • 2. 1945年以降、現在までの世界の航空機・・・・・1/48、1/32

以上、あなたが造形村に実現させてみたい航空機キット名を聞かせて下さい。

その他、SWSキットに対する感想やご意見などが有ればそれもどしどし聞かせてください。

下記のメールフォームより日本語、英語にてお寄せください。

開発チーム全員でお待ちしています!!!

↓↓ 下記メッセージ送信フォームよりドシドシお送りください ↓↓

ドイツ空軍重戦闘機1/32 Do335もSWSキットの最高峰として君臨すべく、目下鋭意開発進行中なり!!
こちらも息をのむ内容でのキット化実現ですぞ!! どうぞお楽しみに!!

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