まだまだ初夏?
ここ日本では梅雨入りまえの6月だというのに連日30℃を越える暑い毎日が続いていますが、SWSファンの皆様はいかがお過ごしでしょうか。
え? 皆さんのところでも異常な暑い気象が続いているですと!
それはそれは。 自然現象とは言え、本当に困ったものですね。
どうかみなさま、暑さはこれからが本番です。健康第一で元気にお過ごし下さいね。
また南半球のあなたなら、これから秋本番でしょうね。美しい紅葉に続き、厳しい冬が、もうそこまでやって来ていることでしょう。風邪など引かないよう充分に注意の上、ホビーを楽しんでくださいね。
去る5月23日(土)。
東京、秋葉原、ボークスホビー天国の7階特設会場にて開催された「SWS例会」に、多数のご参加を頂きありがとうございました。
造形村そしてホビー天国を代表して厚く御礼を申し上げます。
当日は、私の話はともかく、はるばるドイツから来日されて、その類い希なる木製表現デカールの工作実演をしてくださったウッシ社のアレックス社長の妙技公開には驚きと感嘆の声があがっていました。アレックスさん本当にありがとう!
このアイテムを駆使すれば、SWSホルテンの機体の外装表現をはじめ、P-51のコックピットの床や、WWIの航空機のほぼ全部、そしてAFVファンや、木製帆船、鉄道模型の床や車両、その他まで、一気にその表現範囲を広げることができるというものです。
今までこれらの部分の表現には、塗装で難儀をしていた多くのモデラーにとっても、とうとう最高の解決策が訪れましたね。これからはたとえ一部にでもこれを使用すれば、驚くような効果と雰囲気が楽しめるというものです。
また、気になるその工作技法も、実際にその目で見てみれば、意外や意外、とても簡単明瞭なもので、誰にでもあの見事な木製表現を再現することが出来ますぞ。
ぜひあなたの技術に加えてくださいね。
そして我が造形村からは、SWSキットの完成作品製作を担当してくれている小林直樹氏のメタルシート貼りの実演も相前後して開催です!!
ありふれた、ただのベアメタルというシート素材が、あれよあれよという間にまるで本物の金属で製造されたかのようなスケールモデルに変身して行くその様子が目の前で展開してゆきます。
すでに完成してしまった作品を後から見るだけでは、たとえどれだけの説明を受けたとしても、たぶん恐ろしく難解な技法で工作されたのだろうな、としか見えない。
それがベアメタル貼り工作で加工された航空機モデルの完成作品です。
ところが、これぞ「百聞は 一見にしかず」の諺の通り、とうてい素人の手には負えないまるで高い壁のような工作技法も、こうして目の前で小林氏の軽妙なトークを聞きながら実際にその作業を見守っているだけで、瞬時にして理解することが出来るのですから不思議です。
この日の観覧者は実にお得でした!
そして私の話もおまけとしてちょっぴりご紹介しておきますね。
当日のSWS例会会場には、もうみるからにマニアな会員様ばかりがずら~~っと一直線にこちらをにらみつけています!
その平均年齢も、またそのマニアとしての見識も高そうですぞ。
歴戦の私も、なぜか緊張感で声がうわずってしまいます。
ところが! 開始直後に、改めてこの日の参加者の年齢を聞いてみてびっくり!!
なんとこの私が68才で最高齢というではありませんか!!
おお~~!! いやぁあ~~! それなら!!
もう怖いモノなどありません!
年齢だけで見れば、みんな私の弟や息子みたいなものではありませんか。
その可愛さと愛しさに、一気に親近感がみなぎってきましたぞ~~。
欲を申せば、ここに妹や娘もいてくれたらもっと良かったのですが、この際、贅沢は言っていられません。
(そう言えば何故、日本には女性モデラーがこんなにも少ないのか! 実に残念だ!)
一通り、いつものようにSWSの開発意図と、その現状と問題点や悩みをひとくさり。
みなさん、初めはにこりともせず、てっきり私の話は高尚な内容だと、勘違いしているようです。
いやいや、実のところ造形村のオヤジの話など、他愛のないものですよ。
「いつかは自分の手で、フルインジェクションの飛行機モデルを作ってみたい。」
と願い続けて、その夢を追い続けて来ただけなのですから。
ただ、同じやるならば、スケールモデル史上に永遠に、しかも燦然と輝くようなモノを作ってみたい。とは真剣に思って来ました。
SWSキットを購入して、製作してくださるファンの皆様には
「まるで実機を組み立ててゆくようだ。」と、感嘆の声をあげてもらいたいし、組立後は何時までも、その余韻と共に実機の構造やメカニズムをはじめ、用途要求から生まれ出たその独特の形状なども楽しんでもらいたい。
まさに前味も今味も、そして「後味も良いキットだった」との評価が欲しいと念願してきました。
もしもこの世界に、SWSキットが生まれていなかったとしたら・・・・。
そうです。私も皆さんもSWSキットの無い世界で、今まで通りのキットを、スケールモデルとして楽しんでいた事でしょう。
などなど、SWSキットには、私とあなたの夢や希望を詰め込んでみたかったのです。
そして私のような高齢者でも、また老眼鏡が無ければ細かな作業は逃げ腰になっていたあなたにも、スイスイと航空機モデルの工作が楽しめる。そんなキットをこれからも目指して行きたいのです。
そしてキット工作の喜びには、「前味」と「今味」に続く「後味」がやってきます。
いよいよキット工作の最終項であるその「後味」とは。
それは私の場合、工作と塗装が終わり、アンテナやデカールを貼り付け乾燥させて、その後、若干の手直しや、使用感を出すための汚し塗装を施します。
その上に、錆びや、機器の作動で生じた傷なども再現します。
また工作に集中する余りひどく汚れ、不要なランナーやマスキングテープなどが散乱した工作机も、元通りに清掃も終わりました。
乱雑に散らかっていた工具や用具、用品なども道具箱にかたづけました。
おつかれさま!
そしていよいよ完成した機体を別の場所に移動、しかるべき場所に安置したその瞬間から本格的な「後味」が始まります。
私の秘密基地。しかる場所とは。そうですあの「ガンルーム」です。
そっと、長机の上に「完成機」をおきます。
と、同時に、静かに時間が沈黙の中に消えて行きます。 オーディオからお気に入りの60年代の音楽も聞こえてきました。
快適な椅子に深く腰を掛けてリラックスします。
そしていま一度、工作説明書を一通り眺めれば、作業の進行と楽しかった思い出がが懐かしく蘇ってきます。
ここはもっとこうしておけば良かった。
あそこは今度こうしてみよう。
など、反省部分や、また自信になったことなどが思い浮かんで行きます。
うっかり接着剤が飛散して、傷ついた部分の修繕もうまく行きました。パテ盛りの後も、なかなか綺麗な仕上がりです。おっと、ランディングギアの角度も良い感じに固定しています。
ピ~ンと張り詰めた水平尾翼やラダーも生き生きとした感じが素晴らしい。
何より、エンジンカバーを開ければ、そこにはSWSキットらしく、力強いエンジン本体が息づいているようです。
チョークをかけ、長いクランキングの後に傲然とエンジンがかかり、プロペラがゆるゆると回転を始めるかもしれません。(ここは鼻で轟音を再現じゃ)
この時間そのものが「後味」です。
何物にも代えがたいモデラーとしての自分だけの時間が流れて行きます。
深夜となり、照明を落とし、就寝する時間となりました。
でもベッドの中にも「後味」はついてきます。
身体を横たえても、まだまぶたにはキャノピーからエンジンカウルまでの、機体の顔が浮かんでは消えてゆきます。
幸せな一日が終わって行きます・・・。 おやすみなさい。
次の朝、朝食を摂るテーブルの上にも当然、完成機の姿があります。
私の奥方も、「良いのが完成したね~」と笑顔でねぎらってくれます。
時間が許せば、その機体の奮闘記の始まりです。熱が入ればんなもの、1、2時間は平気で語り続けられますぞ。ご同輩!!
時間がないときは、メーカーや、機種や、用途や戦記などを手短に説明します。
会社への通勤途上の車の中でも延々「後味」は続きます。
車の進路に割り込む車にも、何故か今朝は腹が立ちません。
仕事をしていても心はうきうきしたままです。昼食時間も、その後もずっとです。
いやあ~~~! 後味のこの素晴らしさときたら、もうやみつきのつきつきです。
そしてその後、数週間も経った頃でしょうか。
いよいよ次のキットはどれにしようかいなあ~。
と、そうです。次のキットの「前味」がまた始まりだします。
いやはやスケールモデル、いやSWSキットってなんて素晴らしい趣味なんでしょう!!
まさにスケールモデルバンザイです!
ですって!?
ハイ、それはIPMSオハイオ会場、造形村ブースにて公開の後とさせていただきましょう。
それまでもう少しご辛抱くださいね。
尚、東京秋葉原例会会場での初公開では、まさに絶賛の嵐が吹き荒れましたぞ。
「おお~さすがは造形村!」
「ここまでやるか~!!」
「でも意外と組やすそう」
などなど、私と同様、たぶん皆さん鳥肌を立てまくりながら、興味深くモックモデルを鑑賞していただきました。
1/48サイズなのに、この迫力はどうしたことか!! すばらしい!
そうです。しっかりとした正確なフォルムを再現した場合ならではの感動にも似た思いが胸の中を駆け巡りませんでしたか?
しばらくこの試作キットは、例会に参加された幸運なあなたの胸の中だけに轟音をあげて飛び回ることでしょう。
IPMSオハイオに参加予定の皆様、どうぞ造形村ブースにて全米初公開の複座型ジェット機の姿をお楽しみに!!
商品名 | 会場価格 |
---|---|
SWS01 1/32 震電 | $80.00 |
SWS02 1/32 Ta 152 H-1 | $95.00 |
SWS03 1/32 A-1H スカイレイダー海軍型 | $141.00 |
SWS04 1/32 P-51D マスタング | $95.00 |
SWS05 1/32 J2M3 雷電 | $88.00 |
SWS06 1/32 He 219 A-0 Uhu | $174.00 |
SWS07 1/32 A-1J スカイレイダー空軍型 | $152.00 |
SWS08 1/32 Ho 229 ホルテン | $152.00 |
SWS09 1/32 マスタングIV P-51D/K | $105.00 |
SWS11 1/32 Ta 152 H-0 | $108.00 |
SWS48-01 1/48 震電 | $48.00 |
SWS48-02 1/48 Ta 152 H-1 | $48.00 |
SWS 1/32 Sd.Kfz.2 ケッテンクラート | $22.00 |
以上、あなたのコレクションに限り無い衝撃と歓喜をもたらすであろう、SWSキットにご期待ください。
次回、またこのオヤジブログでお目にかかりましょう!
それではまた!!
造形村 代表 重田英行
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