オヤジブログNo.067 オヤジの独り言その3「キット工作の後味とは」

「キット工作の後味とは」

まだまだ初夏?

ここ日本では梅雨入りまえの6月だというのに連日30℃を越える暑い毎日が続いていますが、SWSファンの皆様はいかがお過ごしでしょうか。

え? 皆さんのところでも異常な暑い気象が続いているですと!

それはそれは。 自然現象とは言え、本当に困ったものですね。

どうかみなさま、暑さはこれからが本番です。健康第一で元気にお過ごし下さいね。

また南半球のあなたなら、これから秋本番でしょうね。美しい紅葉に続き、厳しい冬が、もうそこまでやって来ていることでしょう。風邪など引かないよう充分に注意の上、ホビーを楽しんでくださいね。

■まさに百聞は一見にしかず。納得の工作技法が開陳だ!

去る5月23日(土)。
東京、秋葉原、ボークスホビー天国の7階特設会場にて開催された「SWS例会」に、多数のご参加を頂きありがとうございました。
造形村そしてホビー天国を代表して厚く御礼を申し上げます。

当日は、私の話はともかく、はるばるドイツから来日されて、その類い希なる木製表現デカールの工作実演をしてくださったウッシ社のアレックス社長の妙技公開には驚きと感嘆の声があがっていました。アレックスさん本当にありがとう!

このアイテムを駆使すれば、SWSホルテンの機体の外装表現をはじめ、P-51のコックピットの床や、WWIの航空機のほぼ全部、そしてAFVファンや、木製帆船、鉄道模型の床や車両、その他まで、一気にその表現範囲を広げることができるというものです。

今までこれらの部分の表現には、塗装で難儀をしていた多くのモデラーにとっても、とうとう最高の解決策が訪れましたね。これからはたとえ一部にでもこれを使用すれば、驚くような効果と雰囲気が楽しめるというものです。

また、気になるその工作技法も、実際にその目で見てみれば、意外や意外、とても簡単明瞭なもので、誰にでもあの見事な木製表現を再現することが出来ますぞ。

ぜひあなたの技術に加えてくださいね。

■SWOP 1/32 Ho 229 木目デカールセット
商品仕様:A5サイズデカール×6枚(8種類) / 価格 ¥ 3,500(税別)
●ウェブサイトでのご購入はコチラから → [ ボークス公式ホビー天国オンラインストア ]

■はるばるドイツから造形村例会に参加!
ウッシ社社長アレックスさんの見事な工作実演に例会参加者の皆さんもうっとり、納得の面持ちです。
それにしてもこのアイテムを使用するだけで、プラ素材が一瞬で木製のそれに変身です。
見事なスケールモデルに仕上がってゆきます。うれし~~~!!

■アレックスさんが見せる!
エアブラシテクニックも「さすがはプロ!」軽快な説明とあわせ、みるみる作業が進行して行きます。
「あ~あ、これが日本語なら!!」もっともっとそのアイデアやテクニックが吸収できたのに!
でも通訳担当のクリスとカルミネの奮闘も特筆ものでしたね。今年のIPMSオハイオにはカルミネが参戦です。お楽しみに!

■いよいよ注目のウッシ社デカールの実演が始まります!
「ね!? これを使うと、意外と簡単に素晴らしい効果が出るでしょ!」
そうなんです。実はあなたはアレックスさんから直伝の技術を学んだ数少ない幸運なモデラーなのですよ。
自信をもって挑戦してみてくださいね。


そして我が造形村からは、SWSキットの完成作品製作を担当してくれている小林直樹氏のメタルシート貼りの実演も相前後して開催です!!

ありふれた、ただのベアメタルというシート素材が、あれよあれよという間にまるで本物の金属で製造されたかのようなスケールモデルに変身して行くその様子が目の前で展開してゆきます。

すでに完成してしまった作品を後から見るだけでは、たとえどれだけの説明を受けたとしても、たぶん恐ろしく難解な技法で工作されたのだろうな、としか見えない。

それがベアメタル貼り工作で加工された航空機モデルの完成作品です。

ところが、これぞ「百聞は 一見にしかず」の諺の通り、とうてい素人の手には負えないまるで高い壁のような工作技法も、こうして目の前で小林氏の軽妙なトークを聞きながら実際にその作業を見守っているだけで、瞬時にして理解することが出来るのですから不思議です。
この日の観覧者は実にお得でした!

■ご存じ「小林直樹」氏が繰り出す、まるで魔術のようなメタル貼り工法を御覧あれ!
プラ素材があれよあれよと言う間に、目の前で金属製品に変身です! 一度この工作方法を会得したあなたならもう金属製表現に怖いモノなどありませんぞ。飛行機、AFV、鉄道模型やメカモデル、フィギュアなどなどどんどん金物そのものになってしまいまする。すげええ~~~!!

■おっと、こちらは珍しく小林さんがアレックスさんの工作行程を解説中!
やはり技術に国境などは無い証拠ですね。それどころかこの二人。このイベントで無二の親友になってしまったとか。良いですね~うらやましいですねえ~!
もののふはもののふを知る。まさにその通りです。

■懇切丁寧! メタルワークの真髄を語らせたらこの人の右に出る人無し!
まさに世界一流の技術の冴えが、見る人の感嘆をよびます。
一連のこの工程を、テーマごとにDVDで見てみたい。そんな声が上がる脅威の実演ではありました。





そして私の話もおまけとしてちょっぴりご紹介しておきますね。

当日のSWS例会会場には、もうみるからにマニアな会員様ばかりがずら~~っと一直線にこちらをにらみつけています!

その平均年齢も、またそのマニアとしての見識も高そうですぞ。

歴戦の私も、なぜか緊張感で声がうわずってしまいます。

ところが! 開始直後に、改めてこの日の参加者の年齢を聞いてみてびっくり!!
なんとこの私が68才で最高齢というではありませんか!!

おお~~!! いやぁあ~~! それなら!!

もう怖いモノなどありません!
年齢だけで見れば、みんな私の弟や息子みたいなものではありませんか。

その可愛さと愛しさに、一気に親近感がみなぎってきましたぞ~~。

欲を申せば、ここに妹や娘もいてくれたらもっと良かったのですが、この際、贅沢は言っていられません。
(そう言えば何故、日本には女性モデラーがこんなにも少ないのか! 実に残念だ!)

一通り、いつものようにSWSの開発意図と、その現状と問題点や悩みをひとくさり。

みなさん、初めはにこりともせず、てっきり私の話は高尚な内容だと、勘違いしているようです。

いやいや、実のところ造形村のオヤジの話など、他愛のないものですよ。

「いつかは自分の手で、フルインジェクションの飛行機モデルを作ってみたい。」
と願い続けて、その夢を追い続けて来ただけなのですから。

ただ、同じやるならば、スケールモデル史上に永遠に、しかも燦然と輝くようなモノを作ってみたい。とは真剣に思って来ました。

SWSキットを購入して、製作してくださるファンの皆様には
「まるで実機を組み立ててゆくようだ。」と、感嘆の声をあげてもらいたいし、組立後は何時までも、その余韻と共に実機の構造やメカニズムをはじめ、用途要求から生まれ出たその独特の形状なども楽しんでもらいたい。

まさに前味も今味も、そして「後味も良いキットだった」との評価が欲しいと念願してきました。

もしもこの世界に、SWSキットが生まれていなかったとしたら・・・・。

そうです。私も皆さんもSWSキットの無い世界で、今まで通りのキットを、スケールモデルとして楽しんでいた事でしょう。

  • ■翼や胴体など、何故それが空を飛ぶのだ。という、機体の構造から再現してみたい。
  • ■作動はしなくとも、そのメカニズム全体の様子は知りたい。
  • ■それらしく作れるコックピットなどではなく、空中機動を司る装置や機器を学びながら再現してみたい。エンジンも、その取り付け基部も、降着装置もみんな。
  • ■用途や任務を追及すればこうなる。というその美しい形態やフォルムを出来る限り正確に再現してみたいし、それをいつまでも眺めて楽しみたい。
  • ■敵機との壮絶な空中戦闘に勝利して、無事に帰還をするという兵器としての航空機も、観測や偵察、夜間戦闘、戦略爆撃やパイロット養成の練習機なども、SWSキットならではの表現力で再現してみたい。
  • ■一見、複雑、難解ながら、その組立には特殊な工具や技術が無くても簡単に組み立てられる。そう、キットのもう一つの楽しみである説明書こそ、SWSキットの魅力なのだ。

などなど、SWSキットには、私とあなたの夢や希望を詰め込んでみたかったのです。

そして私のような高齢者でも、また老眼鏡が無ければ細かな作業は逃げ腰になっていたあなたにも、スイスイと航空機モデルの工作が楽しめる。そんなキットをこれからも目指して行きたいのです。


■例によって私の「恐怖のアンケート」は大人気!
しかもこの会場に参集の皆さんの友好的なこと!! どんな質問にもほらこのとおり、まるで集団催眠にかかったように賛同の手が上がります!
嬉しいですね~お客様とは本当にありがたく、またやる気の源のような存在です。
これからも一層皆さんの夢の実現に邁進いたしますぞ!!

■おっと!! ついに出ました「噂のジェット双発機のモック」!
開発メンバーTが、やけにうやうやしく説明するのにも訳があるのだ。そう、このモックの発表は今日、この会場が初めて! じっくりの展示は、IPMSオハイオ会場、造形村ブースにて!
本場のマニアを驚かせようとの計画です。お楽しみに!!

■スケールプラモ趣味の醍醐味とその楽しさをお伝えしました。
なにしろこの会場では私が最年長! まだまだ後、20年はこの世にはばかる予定です。
スケールモデルを変革したい。そんな私の夢は実はあなたの夢でもある事を。


プラキットの「後味」とは

そしてキット工作の喜びには、「前味」と「今味」に続く「後味」がやってきます。

いよいよキット工作の最終項であるその「後味」とは。

それは私の場合、工作と塗装が終わり、アンテナやデカールを貼り付け乾燥させて、その後、若干の手直しや、使用感を出すための汚し塗装を施します。

その上に、錆びや、機器の作動で生じた傷なども再現します。

また工作に集中する余りひどく汚れ、不要なランナーやマスキングテープなどが散乱した工作机も、元通りに清掃も終わりました。

乱雑に散らかっていた工具や用具、用品なども道具箱にかたづけました。

おつかれさま!

そしていよいよ完成した機体を別の場所に移動、しかるべき場所に安置したその瞬間から本格的な「後味」が始まります。

私の秘密基地。しかる場所とは。そうですあの「ガンルーム」です。

そっと、長机の上に「完成機」をおきます。
と、同時に、静かに時間が沈黙の中に消えて行きます。 オーディオからお気に入りの60年代の音楽も聞こえてきました。

快適な椅子に深く腰を掛けてリラックスします。

そしていま一度、工作説明書を一通り眺めれば、作業の進行と楽しかった思い出がが懐かしく蘇ってきます。

ここはもっとこうしておけば良かった。
あそこは今度こうしてみよう。

など、反省部分や、また自信になったことなどが思い浮かんで行きます。

うっかり接着剤が飛散して、傷ついた部分の修繕もうまく行きました。パテ盛りの後も、なかなか綺麗な仕上がりです。おっと、ランディングギアの角度も良い感じに固定しています。
ピ~ンと張り詰めた水平尾翼やラダーも生き生きとした感じが素晴らしい。

何より、エンジンカバーを開ければ、そこにはSWSキットらしく、力強いエンジン本体が息づいているようです。

チョークをかけ、長いクランキングの後に傲然とエンジンがかかり、プロペラがゆるゆると回転を始めるかもしれません。(ここは鼻で轟音を再現じゃ)

この時間そのものが「後味」です。
何物にも代えがたいモデラーとしての自分だけの時間が流れて行きます。

深夜となり、照明を落とし、就寝する時間となりました。

でもベッドの中にも「後味」はついてきます。
身体を横たえても、まだまぶたにはキャノピーからエンジンカウルまでの、機体の顔が浮かんでは消えてゆきます。

幸せな一日が終わって行きます・・・。 おやすみなさい。




次の朝、朝食を摂るテーブルの上にも当然、完成機の姿があります。

私の奥方も、「良いのが完成したね~」と笑顔でねぎらってくれます。
時間が許せば、その機体の奮闘記の始まりです。熱が入ればんなもの、1、2時間は平気で語り続けられますぞ。ご同輩!!

時間がないときは、メーカーや、機種や、用途や戦記などを手短に説明します。

会社への通勤途上の車の中でも延々「後味」は続きます。
車の進路に割り込む車にも、何故か今朝は腹が立ちません。

仕事をしていても心はうきうきしたままです。昼食時間も、その後もずっとです。

いやあ~~~! 後味のこの素晴らしさときたら、もうやみつきのつきつきです。

そしてその後、数週間も経った頃でしょうか。

いよいよ次のキットはどれにしようかいなあ~。

と、そうです。次のキットの「前味」がまた始まりだします。

いやはやスケールモデル、いやSWSキットってなんて素晴らしい趣味なんでしょう!!
まさにスケールモデルバンザイです!


■ご存じ「小林直樹」氏の手になるSWS32ホルテンがこれだ!!
「骨と内臓」のここまでやるか!! SWSの神髄を御覧あれ!
このキットが無かったら、229の本当のメカニズムは永遠に謎だったかもしれませんね。スミソニアン博物館の絶大なるご理解とご支援に改めて感謝です!!

■そして、同じく「小林直樹」氏が、ウッシ社のデカールで外装を整えた229の出来映えがこれだ!
アレックスさんも「言う事無し、素晴らしい!」と絶賛!
これぞ正しく「日本にモデラーあり。」を実証ですね。実物は本当に素晴らしいです。ぜひあなたもあなたのSWS229にウッシ社のデカールを貼ってみませんか?

■勿論、会場にはSWS32の新規開発機種「Do 335」のモックも!
SWSならここまでやる! 世界中のDo 335ファンが今か今かと待ち望む決定版的キットは今日もその完成を目指して進撃中です。ご期待ください!!


そして肝心の「複座ジェット機」のモックアップの写真は?

ですって!?
ハイ、それはIPMSオハイオ会場、造形村ブースにて公開の後とさせていただきましょう。
それまでもう少しご辛抱くださいね。

尚、東京秋葉原例会会場での初公開では、まさに絶賛の嵐が吹き荒れましたぞ。

「おお~さすがは造形村!」
「ここまでやるか~!!」
「でも意外と組やすそう」

などなど、私と同様、たぶん皆さん鳥肌を立てまくりながら、興味深くモックモデルを鑑賞していただきました。

1/48サイズなのに、この迫力はどうしたことか!! すばらしい!

そうです。しっかりとした正確なフォルムを再現した場合ならではの感動にも似た思いが胸の中を駆け巡りませんでしたか?

しばらくこの試作キットは、例会に参加された幸運なあなたの胸の中だけに轟音をあげて飛び回ることでしょう。

IPMSオハイオに参加予定の皆様、どうぞ造形村ブースにて全米初公開の複座型ジェット機の姿をお楽しみに!!



IPMS USA National Convention in Columbus, Ohio 2015
(ボークスUSA Facebook)

■IPMSオハイオには下記の様な陣容で造形村ブースは展開予定です。
今から買い物の準備をしておいてくださいね。
【IPMSオハイオ造形村ブース準備キット一覧】
商品名会場価格
SWS01 1/32 震電 $80.00
SWS02 1/32 Ta 152 H-1 $95.00
SWS03 1/32 A-1H スカイレイダー海軍型 $141.00
SWS04 1/32 P-51D マスタング $95.00
SWS05 1/32 J2M3 雷電 $88.00
SWS06 1/32 He 219 A-0 Uhu $174.00
SWS07 1/32 A-1J スカイレイダー空軍型 $152.00
SWS08 1/32 Ho 229 ホルテン $152.00
SWS09 1/32 マスタングIV P-51D/K $105.00
SWS11 1/32 Ta 152 H-0 $108.00
SWS48-01 1/48 震電 $48.00
SWS48-02 1/48 Ta 152 H-1 $48.00
SWS 1/32 Sd.Kfz.2 ケッテンクラート $22.00
  • 事前の予約取り置きも可能です。ご希望の方は下記メールアドレスまで。 受付終了
  • ※会場内にて、各種クレジット決済もOKです。
  • ※出来る限り取り置きのご希望に応えますが、売り切れの節は何卒お許しください。
IPMSオハイオ造形村ブース準備キット事前ご予約連絡先

事前ご予約の受付は終了いたしました。
ご予約ありがとうございます。
  • ※商品代金につきましては、現地(IPMSオハイオ会場 造形村ブース)にて
    お支払いをお願い致します。
  • ※ご予約品は、2015年7月24日(金)13時までにお引き取りをお願い致します。
  • ※2015年7月24日(金)13時以降は、ご予約のキャンセルとさせていだきます。

以上、あなたのコレクションに限り無い衝撃と歓喜をもたらすであろう、SWSキットにご期待ください。

次回、またこのオヤジブログでお目にかかりましょう!

それではまた!!

造形村 代表 重田英行

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