お伝えしてきたIPMSオマハ会場の探訪記もいよいよ最終回となりました。なんだかそれはほんの昨日の出来事だったようにも、また同時にはるか遠い昔の出来事だったようにも思えてきて、とても懐かしい気持ちでいっぱいになります。
うだるような暑さの屋外に比べ、ひんやりとした心地良い空気が広がった会場内には、今日も飛行機模型ファンにとって夢のような世界が展開されています。
残すところIPMSオマハも後2日間となりました。
スケールモデルの世界に宝石のようなキットを送り出したい。そんな気概を胸に日本から参加した我々造形村を、皆さん本当に暖かく迎えてくださいました。
「プラスチックで本物のような飛行機を作る」どこまでそれが通用するのか?
「もしも何かの事情があって、あなたの飛行機プラモコレクションから、たった10機だけを残し、後は処分しなければならない。」
と、そんな事が起こったとしたら、果たしてSWSはその中に入れてもらえるだろうか。
メーカーとはいえ、元はと言えば、私の50年間の夢の中の話がひょんな事からこぼれ出ただけのSWSキットです。
あれも欲しいこれも欲しい、いやそれだけはどんなことがあっても欲しい!!!
私ならこうするのに、あそこはこうしたい、ここは絶対にこれでなければダメ! などなど随分企画部員を困らせてきました。
そんな中から生まれたSWSキットが、IPMSオマハではどのような評価や感想が得られるのだろうか。
正に戦々恐々、まな板の鯉のような心境での参加でした。
で!その結果は!?? ・・・・・ やはり想像していた通りでした!
「良いモノへの評価は世界共通。マニアもファンもその望みは皆同じ!!」という当たり前の結果でした。
ブースでも大きな手で何度肩に手を置かれたでしょう。嬉しかった。
スケールモデルの新時代を開拓してみたい! そんなSWSの意気込みが大歓迎されました。それどころか、もっとここをこうして欲しい、俺ならこうするぞ。と嬉しい励ましの声もいっぱい出てきました。
だって、SWSキットといってもまだスカイレイダーでやっと第3作目でしかありません。それなのに・・・・、、、。
みなさんの顔という顔が、明るく輝いているのが本当に印象的でした。
そして会場は残すところあと2日間!! 名残惜しいなかに時間だけが過ぎて行きます。
嬉しい事に造形村ブースには今日も朝から沢山の・・・・おっと!?よく見たらあちこちから笑顔でやってくるのはみんなこの会場でSWSのファンになってくださった常連様達ではないですか。 そういえば周りは毎朝決まって我々のブースに顔を出してくれる人達ばかりです。 着ている服が変わるので別人かとおもえばさにあらず、笑顔になったとたん、誰も彼もなんだかもう随分昔からの友人のようです。
しかも100%オヤジばかりです! 壮観というかあきれるというか!
そしてランチタイム・・・・・・。何故かこの時ばかりはしばらくブースに安らぎのひとときが訪れます。「はは~~ん、みんな昼飯やな~~」と、思うヒマもなく、また笑顔のみんなが集まって来ます。 そしてまたSWSタイムの始まりです。
え?みんなどんな話をしていたのかって? そりゃあ万国共通、あの話です。
「スカイレイダーはA-1Eも出るよね?」「いやいや機体構造が根本的に違うから今は無理なんですよ。」「え?他のメーカーなら外形を少しいじって出してくるよ」
「いえいえSWSはそこが違うんですよ!」「どう違うの?私は早くEが欲しいの。」
「だから機体構造が・・・・。でも欲しいのは私も欲しいんですがね(笑)」
マスタングは何時完成? 幾らくらいで売るの? 今予約出来る? パーツ数は?
震電をボークスUSAに注文したら売り切れていたが、どうする? 送料が高いぞ!
そそれは我々には・・・・・。
そういえば雷電はどうした? 彗星は? 流星は? ケイトやトニーは出さないのか?
「ええっとケイトっていうのは・・・とっさに日本名が出てきません!」 「トニーって確かヒエンだし・・・・」
用意した白板にも沢山のリクエストをいただきました。中にはなんと1/32のB-24の希望まで!
1/32のB-24ですって!?「そう、少なくとも俺は買うよ!」そそうでしょうが、その先は一体どうなってしまうと思いますか? 完成すればひとかかえもあるB-24ですよ!・・・・。
そりゃあ個人的に欲しい事は欲しいのですが・・・・。でも24なら17の方が・・・・。
いやいや、これは単なる個人的な私の夢ですよ、くれぐれもお間違いの無いように。
そんな苦しい、いや楽しい話が何時間も延々と続きます。とても女子供の入る余地などありません。喉は渇くし腹もへります。なにしろ私ときたら、自慢じゃありませんが、カンバセイションは誇り高き日本語のみ。他は一切お断りの人生を送ってきましたから、もう全然、はい。歯が立たないのです。
だって先輩。ブースの前の連中ときたら全員が英語ベラベラ・・・・おっとそう言えばここはネブラスカ州のど真ん中! 残念無念!ここは英語が公用語でしたね。
ともあれ言葉さえできれば、もっともっと仲良くなれたのに。そんな思いが絶えずつきまとう悔しい毎日でもありました。 みなさんももしもIPMSに行くなら英語ですぞ英語。自分がだめなら優秀な通訳を連れて行ってくださいね。
会場での楽しさは請け合いです。
造形村ブースに集い、楽しい話や嬉しいアイデアをくださった皆々様本当にありがとうございました。 皆さんからいただいた大きな収穫はきっとSWSキットに反映させてゆきます。
さてそのIPMS全米大会。気になる来年の会場とは!? そう!なんとあのフロリダディズニーランドでの開催とか! ようし~!んなもん造形村も当然参加いたしますぞ!!
皆さん、来年はフロリダのIPMS会場でお会いいたしましょう!!
開場イチバンに震電ご購入ありがとうございます! |
なんと4機も?!豪気ですね~♪ さすがです! |
震電最後の1機をご購入! 完売御礼ありがとうございます♪ |
スカイレイダーはボークスUSAでご予約承り中です♪ |
意外にも多くの方々がすでに何かしらのSWSキットをお持ちでした♪ |
同じ飛行機マニアとして気分はもうすっかり「マブダチ」?(笑) |
なんと造形村では11月12、13日の二日間。英国テルフォードで開催の本場英国IPMS大会にも参加が決定しました!!
うれし~~い!!
陸海空、世界のホビーメーカーを始め、全世界からすご腕のモデラー達が自慢の作品を持ち寄って開催されるホビー世界最大の祭典です。 テルフォードに参加を予定されている皆さま、ぜひ造形村ブースにお立ち寄りくださいね。
英語の出来ない私ですが、笑顔は誰にも負けませんぞ!!
しかもSWSの開発機密の全ては私の頭の中にありますから、日本語さえ判ればどんな機密が漏れて来るやら!! さあ!今から日本語の勉強を始めませんか!??
おっと、気になるSWS。
テルフォード会場には下記の完成作品、キット、資料などを持ち込んで皆さまのおいでを心からお待ちしています。尚、その数量は日本からスタッフが手持ちで持ち込める範囲のみとなりますので、何卒お早めのお立ち寄りをお勧めいたしますね。
なにしろ、ネブラスカ オマハ会場では大会の開場時間前に全て売り切れてしまいました。今回はそんなドジを踏むまいと出来る限り、みんなで担いで行くつもりです。
でも、油断は禁物!! 英国、いや欧州初お目見えのSWSですものどんな人が狙っているやもしれません。 入場後は造形村ブースまで一直線!!どうぞお急ぎくださいね
あなたの目でSWSキットを確かめるチャンスです!! 造形村ブースであなたをお待ちしています。
日本国内は「9月30日(金)」からご予約の順にお届け開始となります。
※店頭発売は、全国一斉「10月8日(土)」から開始です!!
・米国 ・・・ 10月20日前後、ボークスUSAでの予約順に発送開始となります。 一般販売は一週間後から開始です!
・ヨーロッパ ・・・ 10月20前後、ボークスフレンドショップから発売開始となります。
私は何故かそれが飛行機と言うだけで無条件に「美しい」と感じてしまいます。
プロペラひとつとってもそれは同じです。その美しさは他に類を見ないほどの存在感に満ちています。 プロペラをじっと見ていると、設計者がどんな思いや願いを込めてこれを作ったのだろう? と、いつもそんなことを考えてしまいます。
プロペラどころかタイヤやピトー管、ビス一本やリベットにだって、それらが飛行機に使われていると言うだけで何故か愛しくなってしまうのです。
だから私の工作場には、妻言うところの「怪しい部品」がいっぱいです。
先日などとうとうノースアメリカンT-6のキャノピーが会議テーブルの上にどど~んと鎮座してしまいました。昨年オシコシのエアショーで購入していたのがやっと届いたのです。
内緒ですが、実はそのエンジンもそろそろ届く手はずになっています・・・!!!
ですから目下、無駄な抵抗とは言え、どんな言い訳が良いかと真剣に頭を回転させているところなんです。(汗)
そもそも飛行機という機械がこの世に出現してからまだ100年余り。
膨大な種類の飛行機が作られてきたのに、同じデザインの機体は一つとしてありません。
みんな個性的というか、それぞれにその存在感をあたりいっぱいに発散させています。限られた資源や予算、使える技術や製造設備を背景に、渾身の能力を使ってそれらは設計され生産されてきたに違いありません。 だから私はどの子も愛しくてたまらないのです。
そんな子ばかりのSWSは、私の主催する「造形村企画会議」から生まれてきます。
ある日、めったに無用な自己主張をしない我が支配者、いやいや我がヤマトナデシコの妻が、珍しく「次のSWSにはマスタングが良いな!だって一番美しいんだから!」
目をぱちくりさせている私と企画部員をよそに彼女が決定打を放ってくれました。
WWII最強のレシプロ戦闘機と呼ばれるにふさわしい驚愕の内部構造にご注目! 組み方次第では実機同様に胴体と主翼を分割して組み上げることも可能です。これでファーストテストショットだというのだから驚きです♪
とてもそうは思えないほどのシャープな仕上がりですが、さらにここから半年近くかけて「あなたのマスタング」にふさわしい状態まで磨きあげていきますのでお楽しみに!
何を隠そう我が社では、彼女の発言こそ「天の声」。私など、ただひれ伏してその声に従うのみ!! 40年間を無事に過ごせたのも、こうしてSWSにたどりつけたのも、みんな私のこうした努力があったからですぞ、皆の衆!!
ま、それはそれとして。 機械以上の何かを彼女もこの子に感じていたのです。
ボークスというホビーショップの守り神として、また私の支配者、いや女房、いや右腕として支え続けてくれた40年間の重みが迫って来るような瞬間でした。
なにしろ、ボークスの店頭に立たせたらこの人、どんな商品だって御客様に「買いたい!」と言わせる神通力の持ち主なんですもの、私なんぞが敵うわけはありませぬ。
こうなったらもう、そうです。 SWS手法の全てを駆使して、何故P-51がここまで美しいのかを追及しなければなりません。
支配者の一言は実に重いのです。
私のこれからの生活もかかっているのですから、皆の衆!!
次回、このブログでは、開発途上のSWS P-51Dを集中的に御覧いただきます。
どうかお楽しみに!!!
造形村 オヤジ 重田英行
SWSへのご意見や質問、ご要望があればどしどしお聞かせください。