こんばんは? 造形村の重田です。 毎日暑い日が続きますが、SWSファン諸兄の皆様にはいかがお過ごしのことでしょうか。
いやはや毎年のことながら夏は暑いです。 昔からそう決まっていました。 比較的古くから生きていますからこれだけは断言できます。 夏は暑いモノだ。 と、長い間みんなで我慢をしてきましたから。
私の小さい頃など、見ようたってクーラーなどどこにもありません。電車の車内だって、小型の扇風機が頭上から、乗客めがけてブンブンまわっていました。
それはそれはもう暴力的なくらいにです。 家庭にだって、冷房装置と言えばうちわがあるのみ。それだって主に大人が使うものですから、こどもにはさわらせてももらえません。 だってさわらせたら、すぐにチャンバラごっこで骨だらけにしてしまうのですから。
昭和30年代から40年代まで、随分長い間、テレビやゲームどころか、子供達の周りには、何にも無い時代が続きました。
だからその頃の夏の子供達と言えば、しょっちゅう川や池に、魚釣りにいっていました。
海水パンツが無いから男の子はみなフリ○○で泳いでいましたよ。 え?自分は赤フンだったって? お~お。あなた、随分お金持ちの生活してましたね。
子供の頃、私などはセミ取り名人と呼ばれていました。 ほら、その時分から空を飛べるものなら何でも好きだったのですから、もう空モノには年期がはいっているでしょ。
で、今、どうしても暑さが我慢ならないとき、最近の私はTa 152の勇姿を頭に浮かべて過ごすようにしています。
そう、黒々と横たわるヨーロッパの蒼空をキ~ン!!と甲高い爆音を響かせて急降下して行く我が愛機。零下45度の超高空も元気元気、んなものものともせずの急降下です。 これを思うだけででまず胸がスカ~ッとします。 暑さも一瞬、どこかに飛んで行きます。 どこでもこれをやってます。
このあいだ、そんな気持ちのおもむくまま、電車の中で無意識に右手の手のひらを大きく左旋回させました。 時々、思わずやってしまいませんかあなただって。
すると、何を勘違いしたのか、目の前の座席に座っていた若い女性が目を引きつらせて足早に去ってゆくではありませんか。
違う、違うって~!左旋回はスティックを左に倒し、フットバーの右足に力をいれなきゃ~しかもスロットルレバーだって全開にするんだよ、あなた~っ!
心の中でそう叫んでも、んな話が通じる訳もなく、私の周りには沈黙の空気がただただ漂ってしまいます。 無実の非行少年、いや夢想の飛行少年をやってただけなのに・・・・・・。
ともあれ、SWSのTa 152に着手してから早1年と6ヶ月。その間、どれくらい何回くらい私の手はこの旋回行動をしたでしょう。 そういえばオシコシの飛行機ショーから帰ってきてからはそれが、以前にも増して頻繁になってきた・・・・・・。かもね?
でも楽しいですよね~。 これでどこにだって好きな機体で飛んで行けるんですもの。
論より証拠。 あなたも悲しいことや辛いことがあったときは、ぜひこれをやってみてください。いっぺんで気分爽快になること請け合いです。
そのうえ、もしもあなたがもうSWSのTa 152を予約されているのなら、その効果は倍増ですよ。 それはいつもそうしている私が保証しますから。
え、そんなこといつもやっている!? そうですかそうですか。するとやはり、去って行かれてしまったクチですか~? 先輩!?
そう、他人にゃ~判らんだろうが、なんと言ってもTa 152の魅力は翼ですよね 翼。
長~い長~い ツ、バ、サ!
このSWSのTa 152だって、どうです、この力強く左右に張り出した主翼の迫力ときたら!!
もうこれだけで、たとえドイツ機ファンでなくったってTa 152の男前ぶりに参ってしまいますよね。
でも先輩。SWSのTa 152キットを手に入れられたら、イキナリ組み立てないで、ちょっと冷静に主翼を仮組して確認してみてくださいね。
簡単な仮組でさえ、その「上半角」の正確さは無論、主翼両端に行くにつれ、微妙にしかも美しく例の「ねじり下げ」が金型上にも、キット上にも再現されていますから。 もうたまりませぬぞ。
これぞ正にSWS ! 造形村造形の真骨頂! この言葉が決してオーバーな表現ではないことをあなたなら知っていただけるはずです。 それはそれは美しく、しかも微妙で自然な曲線をえがいて、Ta 152独特のねじり下げがついています。
プロペラのピッチ角と厚み同様、ここが決まってないと、旋回も降下も上昇も、はたまたドッグファイトの厳しさも、何も感じられなくなってしまうくらい、それはそれは極めて大切な要素ですものね。
また主翼では、その断面形の再現の確認も忘れてはいけませぬぞ。 意外と今までは、平面の形状やモールドやまたリベットの出具合にはうるさく言う人でも、この主翼断面の形状にまでは言及されない場合が多かったモノです。
いわゆる、ぱっとみて綺麗な直線やリベットがモールドされていれば、もうそれだけでOKでした。
勿論、SWSでは、この主翼断面形状にも抜かりはありませぬ。きっちり、考証の結果を反映させて再現しています。 ツバサこそ、その断面形状とねじり下げが飛行を支える揚力獲得の源ですもの、ここは見逃せません。
無論、SWSでも主翼のそれは地上姿勢のものでしかありません。 が、主翼両端に、このねじり下げがあるか無いかでも、また断面形状が考証通りと言う事でも、実感というか、迫力がまるで違ってきますから実に正直、また不思議なものです。
翼は揚力を得て、また姿勢を変化させたりする他、胴体とエンジンを繋げ、武装を搭載し、且つ又その内部いっぱいに燃料を孕んだり、降着装置の基部となったりします。 鳥類のようにそれ自体を躍動させることはしませんが、それ以上の運動性と働きを航空機に与える根幹の部分です。
SWS、いやTa 152は翼なり!
この言葉に込めた、造形村SWS開発チームのメッセージを、あなたにこそお届け致したい。
そんな気持ちで、今日も私はTa 152で左旋回を試みます。
先輩! どうぞご一緒に!!
造形村 代表 重田英行
商品名 | フォッケウルフ Ta 152H-1 |
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発売日 | 2010年11月27日(土) |
価 格 | ¥ 9,500(税別) |
仕 様 | インジェクションプラスチックモデル ※本金型、クリア含む4色成型、要接着剤 |
パーツ数 | 182点 |
サイズ | 全長 約338mm、全高 約133mm、全幅 約452mm |
備 考 | 本商品の組立てには接着剤が必要です。 |
- 完売御礼 -