■白いDo 335が開発の一番最初に製作されたモックアップモデルです。
機体の外形や寸法はスミソニアン航空機博物館に所蔵の復元された実機を入念に計測し、参考にしています。
ただ復元機にありがちな、実機とは異なる計器や補修された部分の再現には、Do 335研究の第一人者である、英国のベントレーさんやエディさんらそうそうたるメンバーからの図面提供や助言を元に再現に務めましたのでご安心くださいね。
春の3月とは言え
また寒さがぶり返したような、寒い毎日が続きますが皆さんお変わりありませんでしょうか。
3月と言えば、忘れもしない11日。
この日。
日本の東北地方をマグニチュード9という巨大地震が襲ってから、早くも5年という歳月が流れて行きました。
今も当地においては懸命な復旧作業や回復工事が続いています。
あの惨事の最中、危険や困難を顧みず、いち早く救援に駆けつけてくれた米海軍の空母「ロナルド ・レーガン」をはじめ、多くの米軍の勇士達の友情と勇気を私達は決して忘れません。
日米は安全保障条約を結ぶ同盟国同志であるとはいえ、当時の空母艦長だった「トム・バーク」氏の、何をも恐れる事のない勇気ある独断の判断による緊急救援こそが、その後の被災地にどれほど大きな力と支えになったことか。
それは後に「友達作戦」と呼ばれて、我が自衛隊と米軍との協同救援作戦となり、泥まみれだった仙台空港が驚くような早さで復旧できたり。また
山間部や僻地という連絡さえ困難な被災地には、米海兵隊、米陸軍、そして米空軍までが空に陸に、そして海上からも。
絶大にして、かつ全面的な支援活動を展開してくれました。
ありがとう~~~~!! 本当にありがとう!!
米軍の関係者並びに作戦に参加した全ての軍人諸氏に心からの感謝を贈ります。
勿論我が自衛隊員、消防署、海上保安庁、警察官の諸氏にも感謝感動です!!
さらに全世界からは、この震災に際し、数え切れないほど多くの国家や都市や団体、はては個人のみなさんまでが暖かく大きな義援金や物資を救援してくれました。
中でも台湾からは、なんと日本円で200億円を越える絶大な義援金が届き、
我々日本人の心に大きな感謝と感激の思いが刻まれました。
台湾の皆さん本当にありがとう! 世界中の皆さん本当にありがとう!!
かく言う、弊社ボークスもささやかながら「ワンフォー オール作戦」を立案実行し、今日までに多くの賛同者の皆様からの義援金8000万円を頂き、被災地に送金することが出来ました。
この場を借りて厚く厚く御礼を申し上げます。
■コックピット周辺のパーツをバラバラに切り出しました。但し極小のパーツは紛失防止のために、まだランナーについたままです。
くどいようですが、これは解説のための手法です。あなたはこのような事をなさらず、説明書にそってじっくりと組立てを楽しんでくださいね。
エンジンを前後、串刺しにして、パワーを2倍にするという仰天発想の
Do 335の、そのコックピットとは!?
一体、どんなふうに出来ているのでしょう? 見てみたくなりませんか?
そうでしょう。 誰だって見てみたいものですよね。
これはDo 335のファンでなくとも飛行機ファンならば、一度や二度は気にされた疑問や不思議ではないでしょうか。
かく言う私も、この飛行機をSWSで作るチャンスが有れば、そこはキッチリと調べて作り込み、じっくりと確かめて見たいものだとかねがね思っていました。
それがとうとう自分自身の目で、またこの手で確かめられる時がやってきました。
嬉しいですね~楽しいですね~~~~~~。るんるんの気分とはこのことです。
「るんるんるん」聞こえませんか、軽やかなオヤジの鼻歌が。
え? あなたも早くるんるんしたいですって!? そうでしょう。
その気持ち、私には痛いほどよく判りますぞ!るんるんですぞ、るんるん!!
でも、安心してください。
もうしばらくしたらキットのご予約の受付が始まります。
始まったら・・・・!!
何があっても、誰に何を言われようともこのキットだけは見逃さないでくださいね。約束ですよ!!
でないと一生、もうるんるんができなくなっても知りませんからね。
男の子の人生。 半分は気合い。もう半分は決意。そしてちょっぴりの妥協とあきらめですからね。
■キットの設計には、スミソニアンの復元機が基本となりました。 が、計器の一部や、細部の修復に実戦配備の機ではないところがあるやもしれない。
ということで、SWSキットでは英国のベントレーさんからの精密図面や
エディさんというDo 335研究の第一人者の助言と監修を元にその再現に務めました。おかげで素晴らしいフォルムのDo 335が完成しました。
■完成した射出座席にご注意。世界中のレシプロ機の中で初投入となった先進の装備も、ほれこの通り! 出来る限り少ないパーツで、かつ詳細な再現を試みました。勿論上下に可動させることも出来ますぞ! なにしろ万一の場合、これが無ければパイロットは後ろのプロペラか、尾翼にたたきつけられてしまいます。さすがはドイツ空軍、やりますねえ~~。
■ガンガン工作は進みます!
前後で異なる形状のプロペラ。前後に配置された強力な液冷エンジン。そして巨大な燃料タンクと吸排気メカニズムに強力な武装まで、ここまで来ると徐々にDo 335の秘密が見えて来ますぞ。に、してもなんて独創的な飛行機なんでしょう!!
■各パーツ、部分をひっくり返しました。見えないところもホラ、SWSの
開発コンセプトの流儀に従い、この通り忠実に再現しています。 たまらないその魅力ある形状の再現にほほがゆるんできますぞ。
■コックピットと胴体下部より見たところ。例によってイキナリ接着をせず、
何度も仮組を行って工作を進めれば、本当に心地良くこれを楽しむ事が出来ます。また、接着工作には必ず「流し込みタイプ」の接着剤を使用してくださいね。シュッ!と浸透してそのまま確実な接着が完了です。
■私のこのブログでは、塗装工程を考えないまま、ただ組立だけの解説をしています。
これらを参考に、あなたは何処にどの様な塗装工程が入るかを考えながら検討してくださいね。私のように組み立てるだけならほら、ほんの数時間で完成してしまいますぞ。私はこれでもう大満足です!!
■射出座席とコックピットの詳細です。細かなパーツが組み付けられ、興味深い胴体内部の機体構造が現れてきました。 各パーツやロッド類なども綺麗につながりますぞ。 これは実に楽しいですよ!
■ここから胴体内部の各パーツが組み合わされて、左右の胴体(透明パーツ)が合わされると・・・・・・。
Do 335の全貌が見えて来ます!! 透明パーツはコンパウンドで
根気よく磨けば驚くような透明感が得られます。レッツ チャレンジ!!
■次回はいよいよ主翼の工作に進みましようか! どうぞお楽しみに!!
さてさて、今回もまた早足で進めてきましたが、SWS - Do 335コックピットの工作はいかがでしたでしょう。
「え? 本当にもう我慢が出来ない~~!!」ですって。
そうでしょう~そうでしょう~~!! わかりますぞ!! わかります。
私もあなたに一刻も早くこのキットをお届けしたくって我慢ができません!
お互い、もう、がまんの限界ですよね!
でもご同輩。ここが男の子の辛いところなのですぞ。
我が日本では、古来、男の子というものは武士道という精神教育で育てる。
ことになっておりまするのですぞ。
男の子は何事にも動ぜず、ただ、じっと我慢をする。 我慢できないことを
我慢する。それが男の子のがまんというものなのだ。
我慢の限界が、男の子の気概であり値打ちであるのだ。てな調子です。
我慢すればするほどSWSキットは楽しめてしまうのですから。
そんな世界中の我慢強いあなたに向けて、いよいよ次回は「主翼の工作」に突入です!!
期待して待たれません事を!!
造形村 代表 重田英行