さて伝統あるIPMSの例会「スケールモデルワールド(Scale Model World)」とは、毎年ここバーミンガム、テルフォードのインターナショナルセンター会場においてすでにもう14回を数えるという模型世界屈指の大イベントなのです。
その規模の大きさといい、またそこに参加するIPMS会員の製作するスケールモデルの質と量、その圧倒的なレベルにはもう言葉もないくらい素晴らしいと聞いています。
そして更に驚きは、このイベントそのものの開催がなんと会員達の好意、ボランティアで運営されているということです。 うう~~む IPMSは凄いぞ!
今回の開催場所となるインターナショナルセンター会場。荷物を抱えて、搬入のため裏口にまわります。 |
搬入口を発見!内部はかなり広そうです。これから二日間の会期中に素敵な出会いがあることを願って、がんばるぞっ! |
おお~っ?!なんという広さでしょう!これが全てスケールモデルファンと素晴らしい作品で埋まるのですね♪ |
場内には軽食が取れるようフードコートも設営されてます。食事をしながらここでも模型談義に花が咲くことでしょう♪ |
ちらほらと設営に来る出展者様が増えてきました。掘り出し物はあるかな?二日間よろしくお願いいたします! |
こちらはお向かいさん♪ものすごいボリュームの商品にびっくり?!うちもこれくらい持って来れば良かったかも?? |
ショップやメーカーだけでなく、IPMS会員様の作品展示も始まりました。皆さんどれもスゴ腕揃いです! |
なんと?!搬入のため場内にそのまま車で乗り付けることも可能なようです!便利ですけど事故に注意ですね♪ |
もちろん実機展示も…って、007の映画撮影にも使用されたというアストンマーチンがっ?!シビレルゥ~~~♪ |
そしてスピットファイアの実機までもが搬入されてきました!さすがスケールモデルの本場、やることが本格的です♪ |
初めて見る早朝の会場はいずこも同じ、閑散とした雰囲気が漂っています。
まだガランとした人影もまばらな中に、あちこちから陳列台を並べ替える乾いた音だけが聞こえてきます。
それにしてもこの会場の広大さよ!! 聞くのと見るのとではここまでその感じが違うとは! 改めて英国まで来た重さと嬉しさが胸一杯にこみ上げてきます。
会場は大きな建物が3棟。3面用意されており、一つは作品コンテストとフードコートに、なんとここには1/1のスピットファイアと、これまたスパイ映画の元祖007撮影に使用されたアストンマーチンの実車までが展示されます。
そしてあとの2面には会員が持ち寄るスケールモデル作品の展示台と、我々販売ディーラー等のブースが見渡す限り整然と並んでいます。
その広さと大きさと賑やかさは正に圧巻!度肝を抜く光景とはこのことです。
しかも、ここ英国のコンベンションホールでは、ごく普通に荷物用の車が出入り自由に設定されていて、何台もの車が荷物や作品を満載して続々と準備に入って行きます。
うう~~ん!なんて合理的なの! 日本ではなかなか考えにくい光景がいきなり目に飛び込んできます。 日本のコンベンションの準備では、安全確保と称してこんな場合、荷物はほとんど手で運ぶのが普通です。
今回のように会場の外は雨でも、これなら商品やスタッフが濡れないで出展準備を進めることが出来ます。
中にはもうすっかり準備ができたブースもあります。どこかの小売店さんの出店でしょうか、大きなブースに山積みの商品が圧倒的です。勿論値札やPOPも用意万端です! 手馴れたその様子には感心するばかりです。
「まさかこれが全部売れてしまうの~??!!」
「キットも、工具も、用品やデカールまで山積みじゃ!おっとあっちには書籍が本屋さんも真っ青になるくらい積んであるではないか!!」
みんな一軒の店舗そのものが移転して来たのかと見まごうばかりの商品量の凄さに、我々はただ、期待とも心配ともつかない思いを心によぎらせているばかりでした。
「うう~む、あっちでも、こっちでも・・・・もの凄い物量じゃ!!」
この新鮮な驚きはその場にいた者にしか理解できないでしょう。
まだ開場もしていない前日の準備段階なのに、テルフォードイベントが何故人気を獲得しているのかが嫌でも思い知らされます。
「ようし!我々も日本代表として頑張るぞお~!!」
造形村チームも自分たちのブースに到着。まずはちゃんと荷物が届いているかを要チェック!大丈夫なようですね♪ |
無事到着した荷物を開梱してさっそくブース設営に。まずはテーブルの配置を変えてシーツで覆って下地作りから♪ |
ブースの下地ができて展示台を組んだら、展示する完成品の安全確保をしつつ備品類の設置に入ります。 |
設営をしているとなにやら工事車両が…。電源工事のため天井から配線?!作業には十分気を付けてくださいね♪ |
破損には気を付けてかなり厳重に梱包したのですが、やはり船便による長旅で完成品が若干破損してしまいました。 |
でもそこはさすが造形師である開発陣、めげずにテキパキと修復していきます!工具箱持って来て良かった♪ |
設営が進むと早くも人だかりができ始めました!予想以上の注目度に造形村チームも期待感が高まります♪ |
ブース設営完了!展示品がカッコ良く見えるか?ご予約者様分の在庫は確保できているか?見落としは許されません! |
前回のオハマ大会に比べ、今回は完成品の展示もかなり充実!初めて見る現物に皆様驚いてくれるでしょうか? |
豪勢に並んだ完成品を前に「もう買えるのか?」とお問い合わせ殺到!明日からなので少しお待ちくださいね♪ |
スカイレイダーと予約特典フィギュアの展示。SWSは作るだけでシーン丸ごとを実現可能な本物の飛行機模型です! |
スカイレイダーのペイロードを活かすためにもアメリカ軍エアクラフトウェポンズセットは必須ですよね♪ |
こちらは予約特典Aセットのパイロット。ビシッと決まったポージングは米海軍兵らしさがあふれる造形ですね♪ |
こちらも同じく予約特典Aセットのパイロットに合図を送る誘導クルー。空母甲板上が彼らにとっての戦場です! |
こちらは予約特典Bセットの爆弾装備クルーたち。武装を扱う赤いジャージの屈強な男たちの表情がたまらない! |
こちらは予約特典Cセットの牽引車両「MD3」。艦載機と並べて楽しめる名脇役たちも忘れてはなりません! |
これぞSWS!驚異の内部構造はまさに本物の飛行機そのもの!こうして半分だけ外板を開けて組むこともできます♪ |
ド迫力2,700馬力「R-3350」エンジンを支えるエンジン架は太くて四角い頑丈な構造材なのも世界初再現です♪ |
コックピットの後ろにぶら下がる燃料タンクにはシーリングゴムによる凹凸まで世界初再現されています! |
飛行機の構造を知り、主翼の上半角をバッチリと決める重要な要素である主桁構造まで再現しているのはSWSだけ! |
SWS第四弾、WWII最強の名馬「P-51D マスタング」!全世界送料無料キャンペーンも企画中なのでお楽しみに♪ |
エンジンの懸架方法から排気管の生え方、無線機や機銃と弾倉の配置など、本物のマスタングの構造丸分かり! |
エンジン周辺を整備する整備兵たち!フィギュアが映えるのは内部構造が再現されているSWSだからこそですね♪ |
マスターボックスとの夢のコラボ実現!自らの武勇伝を語るかのように空戦の様子をレクチャーするパイロット。 |
予約特典フィギュアで再現されるドイツ将校とTa152について語り合うクルトタンク博士。これぞSWSの醍醐味ですね♪ |
ドイツ空軍兵の装備を補助する整備兵。SWSではアフターパーツによる別売りフィギュアも充実しています♪ |
日本海軍最後の切り札「震電」と、その予約特典パイロットおよび開発者たち。SWSの全てはここから始まりました♪ |
「かつてこの空に」をキーコンセプトに、スミソニアンに眠る最後の1機を世界初1/32スケールでお届けします! |
三菱「ハ四三-四二」発動機も見事に再現!排気管だけでなく、外板の焼けた塗装表現も実感たっぷりですね♪ |
SWSなら実際には搭載されなかった4挺の30ミリ機銃の懸架方法や給弾・排莢構造までしっかりと学べます♪ |
自らの命を賭け、大切なものを護るために大空へと飛び立つ若き兵士たち。SWSではそんな時代背景までも再現! |
大戦末期の逼迫した状況下、「震電」のような斬新な設計で戦況を逆転しようとした開発陣の姿を見事再現! |
なんと?!模型誌「AIR MODELLER」様のブースにて、SWSキットの作例掲載号と完成品が展示されていました♪ |
特徴ともいえる排気管汚れの塗装表現が秀逸!海外モデラーの独特な空気感漂う塗装表現は素晴らしいですね♪ |
あまりの事前予約の大好評ぶりに、総司令官自ら「11/12までのお取り置き!」の手書きPOPを作成! |
予約完売?!明日からの販売に向けて、ご予約者様の分は「RESERVED」という黄色い札で抑えておきますね♪ |
積み上がった「RESERVED」の山を見て「キャンセル分は販売しないのか??」とさらにお問い合わせ殺到?! |
おや?どこかで見たことあるような…?なんと?!米IPMSオマハ大会でお会いした老紳士殿ではないですか! |
毎度恒例のSWSキット開発リクエストボードも大好評!皆さん思い思いの飛行機を書き込んでいきます♪ |
お隣のホールのスピットファイアも搬入が終わったようですね!明日にはプロペラも装着されてるでしょう♪ |
気を取り直したところで、まず私達には、日本からの荷物が会場まで無事に届いているかどうかの確認が最初の仕事になります。
なにしろそれらIPMS参加用の荷物ははるか2ヶ月も以前に日本から船便で発送したものだったのですから正直、到着してブースの前にその姿を見るまで心配でした。
しかも私達造形村のブースは、参加の申し込みがぎりぎりだったこともあり、たった机が3枚という会場内でも珍しい、極小サイズでの展開です。
心配していた荷物も無事に到着していることを確認。さあいよいよ造形村ブースの準備開始です。
ところがです!!ばたばたと準備が始まるか始まらないかという内に、続々と予約が入り始めたではありませんか。 「震電」「Ta152]そして「スカイレイダー」と、全品の名前が聞こえます。
そうなんです。IPMSのルールでは開場以前に販売をしてはいけないことになっているのです。だからここは皆さん「予約はできるか?」と聞きに来ているのです。 その数の多いこと、多彩なこと!
のっけから始まった意外な展開に、嬉しいやら戸惑うやら、なんだか幸先の良さに明日への期待が膨らんできます。
てんやわんやで数時間。小さなブースですから準備は簡単なものです。
船便荷物を開梱し、完成作品の組み付け工作を行い、商品を積み上げてPOPやカードを配置、もうそれだけです。 小さなブースの構築は簡単完結、あっという間に完成です。
ただ日本から持ち込んだ大きなタペストリーもここでは小さなポスターにしか見えません。
なにしろ広大な会場なんですから! 遠くに見える1/1のスピットファイアでさえまるで1/48の模型のように感じます。
造形村、SWSのロゴマークも誇らしげに、また何だかはにかんだようにも見えます。
そう、ここは日本から遠く離れた英国テルフォードのIPMS会場なのです。
スタッフ5名。じわじわと形容のしがたい参加の実感がこみ上げてきます。
いよいよ明日は開催初日!! 準備万端出来ました。
あとは前祝いとばかり、我々が向かったのは、そう「パブ」。英国に来たらまずは何を置いてもここへ行かなくてはなりません。 何を置いてもまずはパブなのです。
法律で決まってまではいませんが、ほぼ間違いなくそれは英国に来た旅行者の使命です。
いや運命か、宿命か、ともあれ、ともかくなにがなんでもここへは行かねばならんのです。
ンな訳もあってかどうか使命感と運命を、胸と顔面いっぱいにみなぎらせた造形村5人は 、勇みきった面持ちでパブとやらに向かうことになったのでした。
「ジャンケン ホイ!」
無論、ホテルに帰るドライバー役に酒はいけません。
無情にもこの場面でこれに負けた者だけは、ただただバーガーを食うのみ!
前祝い~~! 歓喜の乾杯もコーラで参加です。
こうして英国テルフォードの夜は、なにやら波乱模様の夜空をみせながらふけてゆくのでありました。
ホテルの昼間の風景。なんとはるか昔ここは修道院だったそうです!どうりで古城のような雰囲気が♪ |
正門のようなぽっかりと空洞の空いた作りの建物もあります。左右のお部屋も宿泊できるのでしょうか? |
駐車場側から見える食堂棟で、上階は宿泊できるようです。朝食時は良い匂いが駐車場まで漏れてきます♪ |
正面入り口のあるロビー棟です。右側の屋根の低い建物にあるドアが入口でした。入口から雰囲気満点♪ |
ロビーに入ると高級そうなソファーやかわいい小物であちこち飾られているオシャレ空間が広がります♪ |
すでにクリスマスの装飾がされてました!中世の雰囲気にとても良くマッチしていて素敵でした♪ |
元修道院ということもあってか、結婚式にも良く使用されるようです。アルバムには幸せそうな写真がいっぱい♪ |
各自部屋に分かれます…が、野郎二人でツインのはずがなぜかダブルベッド?!奥にちゃんともうひとつベッドがありました。(笑) |
朝食は先ほどの食堂棟で。暖炉があって背もたれの長い椅子が高級レストランみたいな雰囲気を醸し出してました♪ |
これぞイングリッシュブレックファースト!トーストの上にベーコンエッグを乗せただけなのに超オシャレなのはなぜ?(笑) |
ロビーから食堂へと向かう途中に小部屋発見!壁の色やソファーの柄などいちいちオシャレでめっちゃ雰囲気良いです♪ |
さらに奥へと進みます。元修道院と聞いてましたが、古城の一室のような素敵な部屋がいくつもありました♪ |
時々飾ってある写真立てにはやはり結婚式のものが多いようです。フロントで聞いたら結構人気で有名なのだそうです♪ |
行き止まりの部屋はゴージャスな食器が並べられたテーブルがあり、予約制の超高級レストランのようでした♪ |
次回のこのブログではコンテスト風景や、見事な参加作品のかずかず、そしてブース風景から、訪れたコスフォード王立空軍博物館での掘り出し物の写真を交えてご案内いたします。
まだまだ続く、驚きのテルフォードIPMS参加報告をお楽しみ下さい。
造形村 オヤジ 重田英行
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