いよいよ説明書で楽しむSWS32「雷電」も最終回となりました。
SWS兄弟の皆様、お元気でお過ごしでしょうか。ここ日本では未だにオミクロン株がその猛威をふるい続け、毎日大勢のウイルス感染者の報告が続いています。
どうかくれぐれも油断なさらず、人混みを避け、マスクを着用され、決して若者を押しのけてのディスコ通いなどは今しばらくご辛抱めされ、ただひたすらにスケールモデル道を極め続けていただきますよう、日本の空から若輩者の代表としてお願いを申し上げます。
無論、酒、タバコをはじめドラッグなど、そのほか無理無駄ムラに任せた生活は厳禁ですぞ。
くれぐれも今しばらくはご注意のうえに慎重な生活を過ごされますように。
さて、SWS雷電との楽しい格闘も今回で完成、終了となります。 未だにこのキットに興味がありながらそのコレクションに踏み切れない貴兄にはこのブログがお役に立ちましたでしょうか。
聞けばまだ若干の在庫がボークスの各店やボークス公式オンラインストア、世界中のフレンドショップに存在しているとか。このチャンスを活かすも殺すも兄弟の決断にかかっております。どうか旧日本海軍航空隊を代表する貴重な一機をあなたの保有在庫に入れていただきますよう強くお勧めいたします。
さて最終回はフラップとエルロンの装着にはじまり、照準器と防弾ガラス、そしてキャノピーの装備に、細かくは乗降ステップや増槽タンク、ピトー管と飛行灯、編隊灯に無線アンテナの装備で雷電の完成となります。
ここでの注意は「説明書3-7. D」にある、照準器と防弾ガラスの工作です。
説明書では大きく描かれている照準器も、1/32キットのパーツではほんの米粒のような大きさであり、その照準器の硝子板はそのまた上に2ミリ大ほどの極小な透明パーツです。
くれぐれも黒色系統の工作台の上で、パーツが飛び跳ねてもその行方を見失わないようにしてから工作にかかってくださいね。私など何度、捜索隊よろしく机の下を徘徊したことやら。
また計器盤の上に来る防弾ガラスも、その取付ステーにきっちりと角度を確認しながら接着してください。
そしてキャノピーは窓枠にガラスをはめるタイプと、窓枠を塗装する普通のタイプを選択することになります。 私のこのブログでは工作の解説上、窓枠にガラスをはめて製作しました。 より実感を高めた完成品を目指しているあなたなら、どちらでもOK。ここは挑戦のしどころです。
両者とも、パーツのはめ合いを確認し、目立たぬ部分にそっと浸透性の接着剤をほんの少量流し込む方法で慎重に工作を進めてください。 油断してパーツを指で押さえながらの接着工作などをされると、指とパーツの間に接着剤が流れ込み、透明ガラスが不透明になってしまいます。
この雷電キットには2機種のデカールが入っています。 胴体側面に稲妻を描いた旧日本海軍機きっての勇壮な塗装は、長崎大村基地所属、海軍第352航空隊第3分隊長「青木義博 中尉」機として有名な搭乗機です。
もう一機は、B-29キラー部隊として活躍した神奈川県厚木基地所属、第302航空隊第2分隊長「伊藤進 大尉」機の終戦時を示す塗装となっています。
塗装もしない、ほんの組み立てだけの素朴な完成品となりましたが、本来の用途である敵重爆撃機の迎撃任務に対して戦果を挙げた旧日本海軍機のインターセプターとして、今もその名を不動のものとして語り継がれてきた雷電。
この扱いにくい機体も、当時の海軍航空隊の猛者たちにかかれば獰猛な迎撃機として存分の働きを示したのです。
真夏の青空に立ち上る積乱雲を遥かに超えて、急上昇してゆく雷電の姿こそ日本上空最後の守護神として長くその物語が伝えられてゆくことでしょう。
改めてSWS32 雷電キットのパーツランナーをご覧ください。
SWSキットの基本コンセプトのひとつ、魔法の素材であるプラスチックのみで構成された航空機のスケールモデルがここにあります。 これにあなたの情熱と経験、そして研ぎ澄まされた技術が発揮されれば、世界にたった一つの貴重な人類遺産としての航空機モデルが出現いたします。
スケールモデルの素晴らしさを、皆様とともに堪能できるこの幸福をどのような言葉で例えればよいのでしょう。
いつまでも、いやいつの日か、あなたとあなたの完成作品を前に模型談義に花を咲かせたいと夢見ております。
次回、この「説明書で楽しむSWSキットの醍醐味」は第3弾として「He 219」ウーフーをお送りいたします。
雷電とは本来の開発目的・用途は異なりますが、初戦でイギリス空軍爆撃隊を見事迎撃した、WWII最優秀夜間戦闘機として名高いレシプロ双発機の登場にご期待ください
ではそれまで、皆様お元気で!!!
造形村 代表
おっと!!
そんな時、またもや嬉しいメールがなんと遠く北欧ノルウェーから飛び込んで参りました。 なんとこの方も「雷電」が初SWSキット製作とは!嬉しいではないですか!
ご本人の承諾を頂いて、皆様にもそのメールをお披露目いたしますので、同じSWS兄弟のつぶやきとしてお楽しみください。
ロバートさんありがとう~~~~
でもでも「オヤジのフィギュア」化、それだけは許して~~
造形村開発チームへ
しばらくプラモデル作りから離れていたんですが(1960年代にエアフィックスさんのキットから始め、1980年代早期に仕事の都合で辞めました)、2020年にオランダからノルウェーに引越し、そして妻と一緒に定年退職したら、やっと再開しました。お金に余裕がある限り、好きなだけキットを入手し、エアフィックスを皮切りに、複雑なタミヤも手に入りました。さらにスキルアップを目指すため、未開封の1/72キット達を売って、やっと造形村の1/32雷電を手に入れました。
ここノルウェーでは、一番近いお店は70キロ離れてるところにあります。普段は通販を利用してるし、購入する前にキットの中身を全然見れないので、ネット上のレビュー記事に信頼してます。家から70キロも離れてるお店はたまたま造形村の販売店であり(HobbyM)、工具や用材などのお世話になってます。もし国際運送がうまくいってたら、納品された造形村のキットをよく陳列されたりします。(すぐ売り切れるので、中々見かけないんですが)
ところで、つい先週、注文した1/32雷電が翌日に完璧な状態で届きました。
最後にワオ!って驚いたのは確かにタミヤの1/32マスタングを開封した時でしたが、今回の造形村キットは正にダブルワオでした!
凄く頼りになる説明書も付属され、必要の情報やいかに正しく組み立てる、塗装するなどの説明もたくさん書いてくれてます。一つ残念なことを言うと、過去の何週間をかけて、全ての記事を読み終わりましたが、私が知ってる限り、オヤジブログには雷電を紹介する記事はないようですね。
ランナーや各パーツなど、今まで他社キットには見たこともない品質で成型され、特定のパーツはいくつか過去に使ったエッチングパーツより細かくなってます。愛用してるブランドはエデュアルド、ICM、タミヤやハセガワなど、たまにはトランペッター、スペシャルホビー、アロマホビーやドラウィングスなど。気を付けてうまく接着剤をつければ、キャノピーパーツには実際のフレームを使うこともおすすめです。
梱包、レイアウト、成型、何よりはタミヤに上回る再現度、正に一番完璧に再現されてるキットだと思います。パーツの噛み合わせもいいし、射出成型のバリヒケもほぼ見えない。あとはそのアイキャッチの箱絵ですね!
こういう褒め言葉はもう何度も聞かれてると思いますが、何回言っても足りないです。次に作りたいリストって言ったら、造形村の震電、ドルニエ Do 335 A-0(凄く高いですが)、1/32のホルテン、マスタングIVあとはBf 109だと思いますね。
全部手に入れるのにいくつか貴重な1/48キットも売らないとなかなか資金がないですね。もちろん、それより大事なのはキットに注ぎ込んだ情熱、努力、あと想いですが、価格が示す数字はわりと現実的ですね。
もしあと何か足りないって言ったら、それが「オヤジ」本人のフィギュアですね! 作業台に置いといて、造形村キットを組み立てするたびに、オヤジのフィギュアを見たら、いつも注意を払うこととキットを愛することを忘れてはいけないよって、常にリマインドしてくれて、まるでスター・ウォーズのヨーダのようなプラモデルの世界で導いてくれる指導者です。もしくは日本文化の学業成就の御守りみたいに、知恵を得られると思いますね!(例えを間違えたらごめんなさい)
小っちゃいレジンフィギュアでもいいので、受注限定のキットとかにランダムに入れて、宝くじみたいにしたらいかがでしょうか。
今は時間に凄く余裕がありますので、じっくりプラモデルを楽しみながら、素晴らしい雷電を作りたいと思います。
素晴らしいキットを開発してくれて、本当に造形村チーム全員に感謝してます。タミヤはハセガワの2段ランクアップって言ったら、造形村はタミヤより10段ランクアップの存在です! これからももっと傑作を楽しみにしてます!
重田英行会長にも、いつもの指導と精神、あとは素晴らしいブログで、丁寧でありつつ厳しくガイドしてくれるからこそ、我々が前向きに挑戦することが出来ることに感謝申し上げます。御守りみたいにオーナーの励みになると思いますので、本当にオヤジ本人の商品化をしてほしいです。もしノルウェーでのイベントとかに、造形村チームとオヤジがお越しくださることになったら、必ず列に並んで、心を込めて本人に握手とお礼をします。
雷電一台で存分に楽しませてくれてありがとうございます。これで次は何が来るかなと想像してみたら、早く宝くじが当たって、SWSの全キットを入手したくて仕方がない。
是非オヤジ本人に私のメッセージと敬意を伝えて頂ければ幸いです。
お礼申し上げます。
よろしくお願いいたします。
ノルウェー ロバート
ロバートさんありがとう~~~ノルウェーばんざ~い!!
今ほど、どうかSWS兄弟たちに「宝くじ」が当たるように~~~と、祈ったことはありません!
かくいう、私もいまだかつて宝くじには・・・・・・。
ま、買ったこともない人には当たらないでしょうね。 タブン