こんばんは。
SWSを通して、スケールモデルの製造発売という長年の夢が実現するスリルと嬉しさに夜も寝られない造形村の重田です。
そして一刻も早く “1/32 Ta152” をあなたの元へお届けし、ご一緒にその勇姿を楽しみたいと心より願っております。
そして今、私の目の前にはT-3と呼ばれるTa152H-1の試作品ランナーが8枚、整然と並んでいます。
T-2とは全く別物と言えるほど進化した仕上がりのT-3 |
外板の合いやパネルラインも繊細になってきました |
T-3とは「第3番目のテストランナー」という意味ですが、どうですか!この見事な仕上がりぶり! まだ実際に実物をお見せ出来ないのが本当に残念です。
例によってそれらは銀、黒、そしてグレーという3ツの色に色分けされており、それらがどんなパーツでどこに使われるのかが一目で判るように考えられているのがわかります。
テストショットとはいえ、それは正に開発部員の知恵と努力と汗の結晶のようなものですからいきなりニッパーを入れるなんて無粋なことはとてもできません。
あれやこれやと組み立て工作の事などを空想しながら、あちこち見ているだけですぐに1時間ぐらいは過ぎていってしまいます。
中でも、特に私が注文をつけ倒している、プロペラの出来は重要です。
その形状の再現は勿論、厚みとねじれ具合、ピッチのかけ方やひねり具合などこれでもかというくらい、何度も何度も真剣に見つめてしまいます。
だって、レシプロ機にとって、プロペラは命ですものね。それがダルイ出来の飛行機模型なんて、もうそれ、その部分だけで私のコレクションではランク落ちになってしまいほどの重要項目なんです。
強化木製プロペラの柔らかなラインと先端の切り欠きも再現 |
特にブレードのラインには細心の注意を払ってチェックを重ねます |
しかも、私の場合、それが完全に出来すぎていても気にくわないのです。
(ま、そんなキットは殆ど存在していませんが。)
え?どうして?ですかって。
そうです。それは自分でプロペラの最終仕上げという、最後の工作を楽しみたいからなんです。
プロペラのパーツを慎重にランナーから切り出し、資料や実機の写真と見比べながら、自分の手とヤスリでシコシコと切削加工を行い、耐水ペーパーで最後の仕上げをじっくりと楽しんでゆく。
これこそがレシプロ機に向かうプラモ工作人の楽しみ、いや醍醐味ではないでしょうか。
最高の素材を自分色に染め上げる瞬間、これぞ模型の醍醐味です |
おっと、スピナーも忘れてはいけませんね?整流の要です |
だからキットのそれ、プロペラは、最期の皮1枚がモデラーの楽しみのために残されていなければイケナイのです。
そしてそれが完成したとき、 「このプロペラは俺が自分の手で削り出したんだ。」 という得も言われぬ達成感のようなものがピカピカとパーツに残っていなければナラナイのです。
え?そんなこともう常識ですって。 ごもっとも。ごもっとも。 そうなんですよ、ご同輩。
空気を切り裂いてグングンTa152の機体を遙か高空まで押し上げて行く!
ああ~私のプロペラ。愛しい愛しいTa152のプロペラ~。お前はなんて美しく力強いのだ!
オットここまでくると、自分でも鏡を見たくなってしまいますが。 勿論見たことはありません。
ともあれそんな苦闘数時間の後に、私の手のひらの中に息づくTa152のプロペラこそ、SWSの神髄そのものです。 もうそれは クワッコイイ~!!としか表現のしようもありません。
これぞ活きたプロペラ!今にも空気を切り裂いて飛びそうです |
この満足感をぜひお手に取って体感してみてください! |
そしていよいよ、ここから私のSWS1/32 Ta152 工作の第一歩が始まるのです。
でもご安心くださいね。皆様の元にお届けする正規の販売キットは、このT-3での試験工作を経てT-4へと受け継がれ、更なる改善と改良を加えて製品化への段階を上ってゆかせますから。
もう後、少しです。
どうかそれまでTa152の完成を、楽しみにお待ちくださいね。
造形村 重田英行
商品名 | フォッケウルフ Ta152H-1 |
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発売日 | 2010年11月27日(土) |
価 格 | ¥ 9,500(税別) |
仕 様 | インジェクションプラスチックモデル ※本金型、クリア含む4色成型、要接着剤 |
パーツ数 | 182点 |
サイズ | 全長 約338mm、全高 約133mm、全幅 約452mm |
備 考 | 本商品の組立てには接着剤が必要です。 |
- 完売御礼 -