オヤジブログNo.128 - 説明書で楽しむSWSキットの醍醐味: Fw 190編その1 フォッケウルフ Fw 190 A-4 シュネル機の製作(エンジン編)
掲載日:2023.10.2

説明書で楽しむSWSキットの醍醐味:Fw 190編その1
フォッケウルフ
Fw 190 A-4
シュネル機の製作(エンジン編)

 かすかに秋めいた風が頬を撫でてゆく季節となりましたが、SWS兄弟の皆さんお元気でしょうか。

 いよいよご予約をいただいているあなたの元に、SWS 1 /32 フォッケウルフ Fw 190 A-4 「シュネル搭乗機」キットをお届けできる日が迫って参りました。

 ドイツ機ファン注目のこのキットのパーツ数はなんと359点!

例によって実機を徹底取材、オールプラスチック製による1/32スケールで可能と出来るギリギリまでのモールド表現を駆使したその内容は、きっと模型工作の歴戦の猛者であるあなたの腕前にふさわしいスケールモデルと認めていただけることでしょう。

 かく申す私も、テストショット品から数えて早くも3機のキットを試験的に組み立ててみました。
 その感想も含め、また気になることや、ここに気をつけて作業を進めればさらに工作が楽しめる点などをこのブログでお伝えできればと思います。

 SWS32 Fw 190に挑戦しようと今から身構えておられるあなたには工作前の参考資料として、またこのキットには興味のないあなたにも、単発機でもSWSキットなら、ここまで詳細な再現ができることを確認していただくことができれば幸いです。

 さてさてSWS Fw 190キット工作の山場は3箇所!

 まずはこの3箇所を正確に、かつしっかりと組み立てればあなたの想像通り、いやそれ以上のFw 190が目の前にその姿を現してくることでしょう。
 まさにクルトタンク博士が作ろうとした「軍馬」たるドイツ戦闘機の雄、ブレーメンの「もず」そのものの登場です。


SWS32 Fw 190キットを3倍楽しむその秘訣3箇所とは!

1. エンジンの組み立て
2. コックピットの組み立て
3. ランディングギアの組み立て

以上、この3箇所の組み立て工程を中心に、このキットの持つ魅力をお伝えしてゆきます。
どうぞしばらくの間おつきあいください。

1. BMW 801 D-2 エンジンの組み立て

▋これが「パーツランナーE」の全体写真。 BMWエンジンです。
完成すると、もっとパーツ数が多いように感じますが、実はこんなに少ないパーツで構成されています。でも仮組みや、後付けする部分も多々 あります。 油断は禁物ですぞ。くれぐれも心してかかってくださいね。

▋ほら!組み立て塗装完成写真をご覧ください。大迫力に驚かれませんか。
これが今から80年近くも以前に航空機エンジンとして完成。戦闘機に搭載されて実働していたなんて、まさに人間の、そしてエンジニア達の偉業に圧倒されます。

▋完成なったSWSキットのエンジンを、ランナーで製作したエンジン台に乗せてみました。空冷ファン、ギアハウジング、バッフルプレートの下に見えるシリンダーブロックまでが実に詳細に再現されています。

▋このエンジン、どうにかして機体に搭載後も観覧できる様にしてみたい。
と、考えるのは自然なことですね。ご安心ください。このキットではそれも想定して、エンジンカウリングの各カバーは展開してエンジンが見えるように設計、パーツ化されています。 あとはあなたの熱意と根気ある工作次第です。細部の工作に自信のあるあなた、がんばって~~~~!!

▋複雑な形状と配置がなされた排気管の装備もご安心を! 説明書通りに慎重に配置、接着してゆけば、各排気管も難なく収まるところに正確に収まります。
しか~~し!!
実物でこれを実現した設計者と技術者のアイデア、そして量産化という気の遠くなるような製造能力には頭が下がりますね。

▋エンジン後部の各種補器類の再現も圧巻の充実ぶりです。特にコマンドゲレートはプラモキットとしては世界初の再現ではないかと思います。これらのパーツがどのような働きをしていたのか、それを追求されるのも一興ですね。

 空冷星形複列14気筒であるこのBMW 801エンジンの離昇出力はなんと1700馬力!
クルトタンク博士によって採用された大口径ながら被弾損傷と耐久性に優れ、整備機能が整わぬ最前線でもその性能を遺憾無く発揮、開戦から敗戦の日まで獅子奮迅の活躍を本機にもたらした名エンジンです。


ベテランモデラーの皆様
油断は禁物ですぞ!

 さあ!いよいよBMW 801エンジンの組み立てスタートです!詳細に解説された組み立て説明書ですが、前後のシリンダーや、各種補器などよく似たパーツが多いので、いつも通りよく似たパーツの間違いを事前に防止、決して一度に切り出さず、パーツ番号と形状を確認し、必要分を小さなお皿などに小分けして確実に組み付けてゆきます。

▋さてさて、ここからがいよいよ本番! BMW 801 D-2エンジンの組み立てです。 まずは見慣れたSWSキットの合言葉であるシリンダーとコンロッドが刻印されたパーツの組み立てからです。んが、ここで慌ててはいけません。合わせのダボがとても小さいのです。 うっかりここで間違えると、後々エンジンそのもののサイズが狂ってしまい、カウリングに収まらなくなる可能性があります。 面倒でも、正しい位置を確認の上、接着工作をしてください。

▋ベテランモデラーには、ただただ単純な作業の連続が続きます。 が、何事も辛抱と根気、そして神は細部に宿ることを信じて正確な工作を心がける。
そしてSWSキットが初めてのあなたには、このエンジンの出来不出来がこの先励みにも、また後悔にもなります。 小さいながらもBMW 801を組み上げる滅多とない機会を存分に楽しんでくださいね。


接着剤には少量の「流し込みタイプ」を使用で美しく
でも指先にまで浸透してパーツを汚すその性格に注意が必要です

 このブログでは塗装無し、パーツ未塗装のままで工作が進行のため、するすると短時間で工作が進みます。実際の工作では塗装作業と並行しますのでたっぷりと時間をとって美しく仕上げてくださいね。

▋ここから「吸気管」「排気管」の取り付けに入ります。
ここでもダボ位置への確実な取り付けのため、何度も仮組みをして正確な工作をお願いします。

▋「E-17」カウルサポートの接着はエンジン側面から見て並行になっていますか。
また「パーツE-33」の取り付け位置や角度に注意が必要です。説明書の写真を確認しながら工作を。仮組みとして、最終工程での固定もありですよ。


いよいよ吸気管に続き排気管の工作に入ります

 複雑な形状に加え、微妙な曲面を伴う排気管の、その配列と巧みな設置方法の再現にご注目ください。 まさにSWSキットならではの迫力あるエンジンが組み上がってゆきます。 組み立て終了後、完成してしまえば、残念ながら多くは見えなくなってしまいますが、モデラーの特権として心ゆくまでこの完成度満点のエンジン工作を楽しんでくださいね。
 あなたならもしかしてエンジンを脱着できるように加工して、いつでもこの勇姿を眺められるようにされるかもしれませんね。 是非挑戦してみてください。

▋さあここからがこのエンジン工作の山場です。各排気管をどこにどのように配置接着するのか、じっくりと何度も説明書を確認して頭の中に叩き込んでください。
また、パーツは一気に切り出してバラバラにしないこと。何が何だか判らなくなってしまいます。日本ではこれを「後の祭り」と申します。

▋工作そのものは単純で難しくはありません。が、注意すべきは仕上がりのエンジン寸法です。
不正確に、かつ歪みや取り付け後の排気管サイズが少しでもオーバーすると後でカウリングが綺麗に装着できません。エンジンカバーを開けた状態に完成させるなら問題は出ませんが、カバーを完全に囲んでしまう場合はここでの工作が後で問題、つまり隙間の原因になります。 そうなってしまったあなたには、慌てずそれはカバー全開版のモデルとしておき、もう一機購入という手がありますぞ。待ってます!

▋おっと重要!ここではパーツ「E-29、30」は接着せずに仮組みとします。後で機体本体に綺麗に装備させるためです。うっかり接着してしまうと・・・・・・。もはや涙、涙ですぞ。

▋パーツ「E-5」。私の場合、このエンジン架リングはここで説明書の通りに接着した場合と、ここでは接着をせず、機体本体から突き出たエンジン架にエンジンを取り付ける時に 接着するという二通りの方法を取りました。具合が良かったのは後者の方です。
リングは仮止めしておき、本体とエンジン架とカウリングの収まり具合を確かめながら一番良いところで最終的に固定としました。 勿論、あれこれ試みる時間も楽しめました。
え?すると2機買わなくては! ですと。そう、そこに気づいたあなたは素晴らしい!
私は3機組み立てて、ここの工作のコツを掴みました。


まさに芸術品のようなBMWエンジンがその姿を現しはじめました

 過給機を装備、高高度でのパワー不足にも対応。 重量1トンを超えるヘビー級エンジンながらFw 190を世界最高峰の単座戦闘機という万能戦闘機にすることができたのはひとえにこのエンジンの存在と製造技術の高さがあったからこそ。 と、改めて当時のドイツ航空工業の技術水準の高さと凄さを感じてしまいます。

▋ここまでくると、エンジンの工作そのものが楽しくなってきます。特に「強制冷却ファン」の装備では、まさにFw 190そのものの姿が想像できるようで、時間が経つのも忘れてしまいます。
ただ、パーツ「E-13」と「E-12」のはめ合いをしっかりしないとファンの回転にムラが出ますので注意が必要です。

▋まさに豆粒のような大きさでしかありませんが、例の「コマンドゲレート」が再現されています。できる限り滞空時間を稼ぎ、離発着時の燃料節約、そして空戦時には最適最高のフルパワーでBMWエンジンを自在に操れる。こんな装備が80年も以前に実現し、実際に戦闘機に搭載されて活躍していたなんて、もう唖然とするほどの快挙です。


極小ながら、ちゃんと「コマンドゲレート」も装備、再現されています。

 いかがでしょう。 このキットの最大の見せ場であり、また作りがいのあるBMW 801 エンジンときたら、これはもう、まるでもう一つのモデルキットを作るようで、まさに2度おいしいというくらいのインパクトがあり、それはそれはみごとな完成度を示しますぞ。
 このエンジンにお手持ちの資料本を参考にパイピングなどを施せば、もうエンジン単体で展示に耐える作品ができそうです。
 特にFw 190に装備されたエンジンといえば、「コマンドゲレート」なるアナログ式コンピュータを忘れてはいけませんね。 燃料噴射量、エンジン回転数、プロペラピッチ、スーパチャージャー及び点火時期に過給機の切り替えなど、パイロットの操縦負担を大幅に低減、まさに作戦行動の強力な影の相棒として重用されました。


さてエンジンの組み立て工作の説明はいかがだったでしょう。

一つ参考までに、私は説明書11ページ「パーツNo-E5」エンジン架リングは、ここでエンジンの後部に接着をせず、後から出てくる機体のエンジン架本体とのすり合わせをしながら進めてゆきました。
 意外とエンジン後部にエンジン架リングを接着してしまうと、機体から出っ張るエンジン架本体の先端と、エンジン架リングの接着部分が見えづらいことに加えて、何故かそれが原因で結構慌ててしまいます。
 ここはエンジン架リングとエンジン架本体との構造と、取り付け形態をしっかり理解するまで接着はせず、何度も仮組みを繰り返し、じっくり構えて工作を進めることをお勧めします。

SWS「1/32 Fw 190 A-4 "ジークフリート・シュネル"」補足説明書につきまして

 さあ次回はFw 190のコックピットの工作に入ってゆきます。
 クルトタンク博士の先見性あふれるデザインと、戦闘機に必須の要素を巧みに組み込んだ秀逸な、まさにパイロットの仕事場の再現です。

次回
SWSキット「Fw 190のコックピットの工作」をお楽しみに!!

造形村 代表 重田英行


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